レスキューの意味

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* 大宰府レスキューの報告
レスキューして1週間が経過した。
未だ全頭の毛刈りは済んでいない。
それ程に酷い状態だということだ。
しかし、犬の治癒力は人間のそれと違って素晴らしい回復力と生命力とを備えている。
日に日に元気になり要求吼えもしてくる。
尻尾も振るようになってきた。
食事も大半が完食している。某フードメーカーよりご支援頂いたレトルトがお気に入りだ。
投薬、駆虫も実施している。
完全隔離でお世話をしているが、2班に分けての飼育なのでスタッフたちは少々、疲労気味ではある。
疲れていても日々、快復してくるワンの顔を見ては元気を維持している。
毎日、多くの方々のご支援、ご協力を頂き、また応援メッセージを読みながら、私たちの活動を支えてくれる支援者がいることも
大きな支えとなっております。
感謝の言葉もないくらい、感激しています。
本当に、有難うございます。
代表 林 俊彦
レスキューの意味
保護犬のレスキューの本来の目的は
劣悪環境にて苦しんでいる犬たちを救うことである。と承知している。
虐待飼育により、病気や感染症に苦しみ、その上、給餌給水を怠り、やせ衰えている現実がある。
まともにちゃんとした飼育を行わないから、こういった悲劇が起きるのだ。
保護してくれと通報があれば、出来うる限り、これに応えていこうと思っている。
しかし、レスキューを敢行しようとするには費用がかかるし、犬舎の空きがなければそれもままならない。
助けたくても出来ないのだ。
新しい保護犬が来ればそれなりに人員の確保がいる。
レスキュー費用についてだが、私たち非営利団体は支援者の寄付行為により活動を維持されている。
基金も物資もである。
足りない分についてはバザーを開催したりグッズ販売やカレンダー製作を行い、事業として収益を出し活動費に充当している。
一部は有償ボランティアスタッフもいるが殆どが無償の労働奉仕である。
作業時間も一応、定めてはいるが、夜遅くに犬舎に行き、ストーブの点火に行く事も、様子を見に行くことも普通にある。
崩壊した繁殖業者の元に居る犬たちを救うためにだけ、団体が存在するのではない。
ときたま通報が有り緊急を要するから出動するのであり、繁殖場崩壊現場が起きた地域の有志が組織を組み、保護して上げるのがベストだ。
ただ、救うといっても生半可な気持ちだけでは到底、保護は出来ない。
保護した後の方が実際は、大変な作業だからだ。
運良く保護犬が里親さんの元へ旅立てば良いが、何年も施設に留まる子もいる。
保護すると言うことは、一生涯、その子の面倒を見るということです。
責任を持って終生飼養する事が、大事なのです。
今までのレスキューで、繁殖業者に最低限の費用を請求しました。
誰一人として支払った者はいませんがね。いい加減なものです。
その時は支払います。と言うのですが誠意がないんですね。
国民の義務である畜犬登録、毎年行う狂犬病予防注射。その費用、1頭当り6200円。
当然、しなければならない事ですが、殆どの業者は履行していない。
それを請求するのは当然の事と思っています。
また、保護当時に羅漢している感染症や病気があります。
これらに対して、血液検査や診断結果による治療行為に係る医療費が必要です。
少なくて済む子や膨大な治療費が係る子もいます。
全てを請求したいのは山々ですが、最低限の費用として雄で1万5千円、雌で2万円を請求します。
(金額が同じですが、決して不妊手術費用目的の請求ではありません。)
確かな金額が治療後でないと判明しないから概算で請求額としているのです。
どうも憶測で勝手に解釈して言われる方がおられるようなので、あえて弁明しておきます。
大切な支援金を、自分自身の怠慢で崩壊した繁殖業者の為に使う事は、はっきり言って、間違いです。
間違いですが、結果は、救った犬の為になるからと大事なお金を使っているのです。
決して繁殖業者の為ではありません。
だから業者に相応の負担を求めているのです。
通報して来た方が、私に言いました。
「団体には支援金や寄付金があるでしょう。それは犬の為に寄付されたのだから業者には請求しないでその支援金を使ってください」と。
私は説明しました。
「それは違うでしょ。これらの支援金や寄付金は、苦しんでいる犬たちを救ったりケアをするために活動している行為に、賛同された方からの善意です。それを一業者の怠慢な虐待飼育を行って崩壊した人に使うものではない。結果は犬の為になるから使ってはいるが、一部の負担は当然と考えているから、請求はします」
しかし、今まで請求をしたが、誰一人、支払った者はいません。
犬を虐待飼育した人間が、団体が請求をしたくらいでは支払うはずもない。
それらを請求した意図も判らず、金員を請求した愛護団体はおかしいと、言う人も居る。
その人たちは支援金や物資を送ったわけでもなく、事後にあれこれと否定的な事を言うだけだ。
今回の大宰府レスキューでは、現地に真っ先に駆けつけた通報者やJKC幹部の方々は、当初、懸命に救助活動をされていた。
フードが無いと知り、家に戻りフードを搬入されていた。
清掃も屍骸の片付けもされていた。保健所の職員さんも共同作業をされていた。
私が現地に飛ぶまで地元支援者に応援を要請し、彼女等は先に到着して作業を手伝った。
ボランティアさんたちは、犬が可哀想だから参加したのです。
その行為は尊いものであり批判される筋合いはない。
私たち団体も遠方ではあるが救助に向かった。
事後に批判されるのであれば、地元で解決を図って欲しかった。後で、「言うは易し行い難し!!」だ。
JKC幹部の方が、繁殖業者に犬を手放すように求められたが業者はそれを拒否した。
いつもそうだが、時が過ぎれば同様の事をまたするので、商売道具である犬を中々、手放さないのだ。
それを私は知っているので、間髪入れずに所有権を放棄させるのだ。
その時を逃すと、不幸な環境下にいた犬たちは、またぞろ繁殖に使われる可能性が出てくるし、仲間の業者に引取られた場合も同様に商売道具として繁殖させられる運命になってしまう。
それを防ぎたいから、初期の行動が肝心なのである。
初期行動についてだが、こういったノウハウはレスキュー活動をこなしていないと、判断を見誤ってしまうのだ。
助けられるものも助けられなくなってしまうのだ。
今回、大宰府レスキューでも、私のやり方に批判的な方がいると噂に聞いた。
次回、同様の事件が起きたら、私ではなく地元民で救助されたら良い。
そして治療ケア、飼養管理して不妊手術を施し、里親募集をし、一般家庭へと送り出して頂きたい。
何も滋賀くんだりから走らなくてもいいようにしてもらいたい。
通報しただけでは、犬は救えない。それをレスキューしたとは言えないのだ。
全頭保護をして治療を施し、最後まで面倒を見て第二の犬生を送らせる。これをして、完結なのです。
支援金は大切な活動原資です。しかし寄付金だけを頼っていては救えないのです。
足りなくなったら自分自身のお金を投入する覚悟も必要です。
他力本願では何事も成就できないのです。
余談だが、保護した中にブルドッグがいた。妊娠しているというのだ。
そのお腹の子を欲しいが為に業者が引き取りを希望していたのだ。
私はその話を聞いて、
「チワワもブルもみんな、同じ犬だ。この子だけを引取り、他の子は放って置く。
そんなことはさせるものか。救うなら全頭救え。」と一喝した。
なんでレスキュー現場に集まった連中からこんな話が出るのか。神経を疑う。
私の方針は、レスキュー時に妊娠していたら、堕胎をする。
望まれないで生まれてくる子を出さない為だ。それに衰弱している母犬を救う方が先決だ。
餌も存分に与えていない犬に交配させた業者にこそ、文句を言うべきだろう。
あまりにも批判的な言葉を最近、耳にしたもので、つい言いたくないことまで、言いました。
賛否はあると思いますが、皆様でご判断いただきたい。
これしきで私の考えは、変わる事はありません。
いつでも苦しんでいる犬がいたら、何処へでも飛んでいきます。
ご安心ください。
近々に九州地方で大型繁殖場崩壊が出ます。
口先だけでは1頭も救えませんよ。
批判的な方々と地元有志の奮起をお祈りいたします。
動物虐待監視委員会
ご協力をお願い致します。
動物虐待監視委員会入会申込書
レスキュー基金
ペット小売反対

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* 「太宰府ブリーダー崩壊レスキュー」の報告
昨日の朝、保護したアフガンの1頭がグタっと横たわっており息づかいが荒い、体温を測ると40,5度あった。
食事も取らない。水も飲まない。すぐに獣医に電話をかけ指示を仰ぐ。
5分後、近くの動物病院へと搬送。
治療をしてもらい注射を打ち、診察を終えた。
結果は痩せており衰弱と肝数値が高いので抗生剤の投与をし、しばらく経過観察をすることとなった。
大事には至らなくホッとした。
ときたま、この子はそうだったが全頭、気を許してはいけない状態には変わりはない。
今後も注意深く、観察を行っていかなければいけない。
餌を残す子もいるし便が軟い子も居る。
他の子たちは、食事も完食し健康を快復してきている。ワンと鳴いて呼ぶ子も出てきた。
レスキュー時に咬むということで口輪をしていたアフガンとバセットは、たった1日で口輪も外して甘え声を出すようになった。
警戒心を解いて懐いてきたのだ。助けてくれた事を理解したのだろう。
シェルターに着て二日目、6頭が全バリとシャンプーが終わった。1頭をケアするのに4時間かかった。
これから毎日が彼等を健康に戻すための戦いです。頑張ります。
支援者の皆様、ご心配をされている全国の皆様、逐一、状態をご報告いたしますのでご安心ください。
引き続きのご支援、ご協力をお願いいたします。
代表 林 俊彦
ペット小売反対
今月、太宰府市に繁殖場崩壊があったが、他府県でも同様の崩壊現場が出た。
当団体の支援者の方からの通報で判ったことだが、繁殖場の主人が急死し年老いた奥さんが一人、残ってしまったらしい。
会社員の息子さんが休みの時は手伝うが、残された40頭の犬の世話はできていない。
地元の愛護グループ数人が立ち上がり、ボランティア活動をしている。
残りは30頭ほどになったそうだが、全頭、やせ衰えていると言う。
状態の酷い子から順に、皆さんが1頭ずつ家に引取り、世話をしているという。
しかし、現地にはまだ多くの犬たちが保護を待っている。
ボランティアグループの中に、ひろしまDPレスキュー時に保護犬を団体譲渡し、お世話になった会員さんがいた。
その方は出来るだけ地元で頑張ると言われている。だめな場合は応援してくださいと。
協力の要請があれば駆けつけるつもりだ。
各地方では、このような繁殖場崩壊が相次いでいる。
何故、ペットの命を繁殖している業界にこのような悲惨な事件がおこるのか。
ペットの命を繁殖するということは、大変、困難な作業であるにも拘らず、利益追求の余り、経費を節減するからだ。
人手の削減、係る経費の削減。当然、飼養管理が疎かになる。
無理が生じるのだ。
そのしわ寄せは犬たちにかかってくる。
施設は不衛生になり、病気や感染症が発生、犬たちは痩せ衰えてくる。
そして、やがて、崩壊。
法律で決められている畜犬登録や狂犬病予防注射も、できない。
感染症から犬の身体を守るワクチンすら打てないのだ。
犬の血統をきちんと保存して正しい繁殖をしているブリーダーはいう。
まともに全ての親犬を飼養管理し、子犬の繁殖をすれば相当の経費が掛かり、1頭を出すのに最低10~20万円は掛かる。
ペットショップに並んでいる子犬の売値が原価であり、私たちブリーダーが直販するのであれば、犬種にもよるが50万~100万円にはなる。
「安く出さないとペット小売業者は買ってくれないし競り市では競争にもならない。育てている環境が違うし質も良い。と訴えても、同じ犬種なら安い方が売れるし儲かる。」と言って、私等、純血を守っている業者の言うことには耳を傾けてくれない。と嘆いている。
動物先進国では、子犬を売るペットショップは存在しないし、あっても廃止の方向にある。
命をガラスのショーケースに並べる事を禁じているのだ。
ブリーダー施設を見学し、直接、ブリーダーと面談して飼主チェックが行われ、適正に犬を飼えるかどうかを見極めてから販売する。
売る側も適正飼育が出来る買い主にしか、売らないのだ。
理想的なペットの取引形態だと思う。
そうすれば捨てる人もいなくなるし、繁殖業者の虐待飼育もなくなるだろう。
先般、ペット小売業協会の或る理事に手紙を書き、今の現実を打破するために相談を持ちかけたが
「業界としては独自の考え方で動物愛護を考えマイクロチップの普及を推進すべく導入している。この課題が具体化できるまで専念することが社会から要請されている業界の責任であり近道であると思量いたします。」という返答があった。
私は「違うだろ。個体識別の方法論ではなく繁殖場のレベルが低く、劣悪環境の業者が多くいて悲惨な犬たちが苦しんでいるんだ。この現実を改革、或いは自浄努力が急務だ。」と申し上げたのだが、
業界リーダーは慇懃無礼な言い回しで、的外れな回答をしてきた。
わかっていない。
いや、判ろうとしないのだ。
前述のまともなブリーダーのように変革していけば、仕入れが高くなり売値を上げなければいけないし、第一に消費者が買わなくなってくるからだ。
買わないと言うより、高価になって買えなくなるからだ。
私は、その方が良いと思っている。
日本の繁殖業界、ペット小売業界などを組織する業界全体が自粛、自浄努力が、今まさに社会が望んでいる事案である。
安易にペットを買うのではなく、これらの現実を直視し、小さな命と共に共生するのであれば、保護されている行政の保健所や動物愛護団体にて保護しているワンたちに目を向けていただきたい。
そうすれば、生後40日で母犬から離されてガラスケースに陳列されるのを防げ、衝動買いした子犬を意図も簡単に捨てることなく、また悪質な繁殖業者がこれ以上増えることなく、苦しんでいるペットが救われるのです。
それ以外に犬を求めるのであれば
安心してまともなブリーダーの施設を見学し、ブリーダーの面談を受けてから買い求めてください。
これを機に、ペットショップを無くし、劣悪業者の摘発、そして根絶を推進しましょう。
どのような些細な情報でも結構です。
お近くに劣悪飼育繁殖場があればお知らせください。
すぐに出動します。
動物虐待監視委員会
ご協力をお願い致します。
動物虐待監視委員会入会申込書
レスキュー基金
怒り心頭です。

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* 「太宰府ブリーダー崩壊レスキュー」の報告
太宰府市のワンたちは無事、2月10日未明、滋賀シェルターに到着しました。
現地では完全なケアが出来ない理由と獣医師の診断を受けての判断と指導で、搬送を決断しました。
1時間に一回、休憩し時間を掛けて福岡から滋賀まで搬送をしました。
搬送トラックも29頭にしては大き過ぎるくらいの余裕のスペースを持った大型トラックで運びました。
全頭、安心したのか眠りながらの搬送でした。ご安心ください。
お陰様で無事に暖かい犬舎にて一夜を過ごしました。
朝の食事も完食です。
朝から大阪支部、愛知支部、静岡班、ボランティアスタッフさんたち、13名が作業をしました。
明日も全国からボランテァ参加者が来られます。
また全国各地から支援物資、支援金が寄せられております。
ご支援者からの数多くの励まし、応援メッセージも届いております。
厚く御礼申し上げます。
広島DPを凌ぐ劣悪環境ではありましたが、生き残ったワンたちの命は助かりました。
彼等の生命力、皆様のご支援のお陰で29個の命の灯は守られたのです。
これからが大変な治療とケアが続きますが、引き続きご協力、ご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。
代表 林 俊彦
今回の「太宰府ブリーダー崩壊レスキュー」
どのくらいの頭数がいたのかは不明だが、業者本人は50頭くらいだったという。
現場には屍骸が23体、焼かれていた屍骸が10頭以上。生き残りが29頭。併せて62頭以上になる。
駆けつけたブリーダー仲間の証言では100頭はいたと言う。
100頭を一人で適切な世話など出来るわけがない。
適正飼養頭数は一人で10頭が理想。
手馴れた人なら20~30頭は可能だ。
それも一日中、勤務してケアまでも含む時間を入れての事。
ただ、餌を与え水を与えるだけでも100頭なら手を抜かないと無理だろう。
糞尿の始末など、手が廻らないはず。
この話は私たちがシェルターでお世話をしている通常のお世話する感覚の話である。
しかし、悪質な繁殖業者は、違う。
100頭なら一人で出来る、と嘯く。
どのようなやり方で飼養管理をするのかと尋ねたら
雄雌は分けている。
1頭づつの個体管理はしていない。
大きい犬なら5~6頭くらいをまとめて一箇所に入れる。気の荒い子は1頭だけにしている。
小さい子は10頭くらいをまとめて一緒にしている。
まとめて一箇所に餌を入れるから、強い子は多く食べるが弱い子はあまり食べない。
犬同士の喧嘩も起きる。それで死ぬ子もいると言う。
糞の始末は餌やりが終われば、始めるが目立った糞を塵取りで取る。
取り残しや軟便は土をかけている。
作業はこれで終わり。
(某ブリーダー業者との一問一答)
Q.散歩や運動は?
A.しない。
Q.爪切りは?
A.しない。
Q.シャンプーは?
A.しない。
Q.耳掃除は?
A.しない。
Q.施設内や犬舎の掃除は?
A.出来るだけ糞を取っている。
Q.犬舎は洗い流さないのか?
A.床が土だし洗えないしコンクリートの所もあるが、そこまではしない。
Q.では、消毒液は使わないのか?
A.お金がかかるから使わない。
Q.もし、他の犬の糞を食糞したらどうする?
A.糞を始末しないときに翌朝、見たら無くなっている事もある。仕方ない。
Q.もし、犬の便に虫を発見したら?
A.回虫や原虫、鞭虫がいても駆虫はしない。
Q.何故?
A.1頭を駆虫してもすぐに他の犬に感染するから、駆虫などしても意味がないし駆虫薬がもったいない。
ただ、子犬は駆虫をして競り市に出すよ。
Q.病気をしたら獣医に診せる?
A.病気によるね。妊娠した子はすぐに病院に連れて行きエコー検査をしてもらう。
パルボが出た時は必死だったね。とにかくお金がかかるんだよ。親犬にお金をかけてられない。
Q.餌に缶詰などは使わないの?
A.ドライフードだけ。高価なフードや缶詰は使わない。できるだけ安いモノを仕入れている。
缶詰など与えると手間もかかるし良いモノを与えると次には安物を食べなくなる。缶詰やらは子犬を買った人が与えればいい。
Q.おやつは?
A.ははは、そんなもの与えている業者などいないよ。
Q.畜犬登録や狂犬病予防注射は?
A.しない。
Q.なぜ?
A.お金がかかるから。
Q.法律で決められいる国民の義務では?
A.金がかかるし、そんなのしない。
Q.告発されたら?
A.バレっこないよ。そこまでお役所も暇じゃないし手が廻らんでしょ。バレても、してくださいよ。と言うだけだ。皆、知ってるよ。
Q.ワクチンは?
A.しない。子犬はするよ。しないと競り市に出せないから。
自分で打っている業者もいるよ。俺は獣医にしてもらっているがね。ブリーダー価格で。
ワクチン1本を2頭に打ってもらうことがある。
Q.ワクチンを分けて打てば効果はないが?
A.いいんだよ。打った証拠さえあれば。
親犬は子犬を産んで、売れれば金儲けになる。
犬の人格ならぬ犬格など、存在しないのである。
どんなに痩せていようとも、どんなに体調が悪かろうとも、交配をさせて子犬を産ませるのだ。
人に例えれば、年老いた病気の女性に子供を産ませるような・・・・。
考えられない所作ではあるが、これは、現実なのです。
パピーミル(子犬製造工場)です。
金儲けが目的なら、金儲けの元は犬だろう。
なぜ、金の卵を大事にしないのか。不思議な話しだ。
理解ができない。
ペットショップの店頭に並ぶ子犬たち。
どの子も可愛いでしょう。
生後40~50日で親犬から離されて一人ぼっちでガラスのショーケースに入れられています。
どのような飼育環境で親が育ち、子犬を産まされているのか?
親がどのような姿で繁殖場で生活をしているのか?
一度も人に愛情を掛けられず、
一度も抱き上げてもらえず、
一度も公園などに散歩もしてもらえず、
名前もなく、呼ばれることもされず・・・・。
でもね、年に二回の発情期がくれば無理やりに交配されて妊娠させられ、産ませられるのです。
2ヶ月で子犬が産まれ、我が子とたった40日で離れ離れにさせられ、孤独に戻るのです。
病気になっても医者も呼んでもらえず、怪我をしても大事がなければ放置される。
これからペットを買おうとしている皆さん。
これでも、このような事情が判っても、ペットショップで子犬を、買いますか?
ペットを小売している業者の皆さん。
繁殖をしている業者の施設、実態を知っててペットを仕入れ、販売されていますか?
繁殖場に行かれて現地を見ていますか?
全てがそうだとは言えませんが、殆どがそうだとは、言えます。
需要があるから供給がある。
買うから売れます。
売れるから仕入れます。
仕入れがあるから繁殖をさせるんです。
ペットユーザーの皆さん。
皆が買うから、繁殖業者は子犬を産ませるんですよ。
戦後のドサクサじゃあるまいに、産めよ増やせよ。です。
安易に買わないようにしませんか?
ペットも人間同様、大切な命をもっています。
もう一度、考えて見ませんか!!!
ご協力をお願い致します。
動物虐待監視委員会入会申込書
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福岡県太宰府市の繁殖場崩壊事件

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2月5日、緊急事態との連絡が福岡県太宰府市の方から一報が入った。
繁殖業者の施設に所用があり訪問したところ、家屋内にて犬の屍骸がそこらじゅうに散乱しているというのだ。
第一発見者は同業者の人で、即、JKC福岡県連会長と当団体に連絡をした。
会長は警察に通報し、同時に当団体にもレスキュー依頼が着たのでした。
前回の福岡県での51頭レスキュー時に相談された経緯からの依頼です。
JKC内部でも繁殖業界での劣悪施設をもつ業者の摘発、或いは業界内での自浄努力を案じていた最中の出来事でした。
JKCと相談の上、急遽、私は福岡に飛び、現場へと入りました。
丁度、福岡県警と筑紫市保健所とが合同で現場検証の最中でした。
動物愛護推進計画が遂行される本年、最初の事件とあって県警の特捜が動きました。
制服以外の私服警官も出動し総勢20数人が現場での検証に入っていたのです。
立ち入り禁止のテープが張られている中、私は第一発見者、JKCの理事と打ち合わせをしながら現場を検証しました。
酷いものでした。
屍骸は23頭、生き残った犬は29頭。
死因はおそらく全頭、餓死。
それ以外に死んだ犬は一箇所に集められて灯油をかけられ焼却されていた。
骨だけが無残にも多数、横たわっていた。
明らかに大型犬の骨だった。十数頭分はあったろう。
その焼かれた骨の下には無数の骨が散乱していた。
頭数などは不明だが数えられないほどの頭数に違いない。
ひろしまドッグパーク事件では屍骸を掘り起こしたが、今回はそれに匹敵するだろう。
そこらじゅうに散乱していた屍骸の状態は目を覆う。
幸いにもそんな悲惨な現場でも生き残っていた子たちがいたのだ。
しかし、全頭は生きる目をなくし、絶望的な目で私たちを見ていた。
身体は全頭、憔悴し痩創状態であった。
毛玉は酷く、糞尿と被毛で固まり歩行困難状態。
爪の狼爪は伸びすぎて、円を描いている。
その他の爪も伸びすぎて歩けない。
頭数こそ広島DPより少ないが悲惨さはそれをも凌ぐ。
あまりの悲惨さに声も出ない。
ショッキング過ぎる現場でした。
福岡県警、保健所立会いでの現場検証の最中、繁殖業者のオーナーと話し合い、生き残った犬たちの保護を決め、所有犬の放棄同意を取った。
生存していた犬たちは証拠物件として警察の管轄下にあるが、検証が終われば団体が保護する運びである。
事件発覚後、福岡県内の当団体支援者に応援を求め、現場入りして頂き、現場で数人が待機してくれていた。
検証後、保護犬たちの世話に入った。
給餌、給水をし、死体の運び出し作業、清掃である。
数年間の糞尿の多さには、とてもじゃないが、数日では処理できる量ではなかった。
犬もかなり衰弱しているし一度には餌も与えられないのだ。
いろんな酷い現場を見てきている私でも、今回の現場は、一口では語れないほどの悲惨な現場と言える。
繁殖をしている人間性を疑う行為である事だけは、確かな事実ではある。
どういう神経をしていれば、ここまでの状態にできるのか、である。
本年から「動物虐待監視委員会」を創設し繁殖業界を監視すべく心つもりをしていたが、いきなりのこの事件である。
度肝を抜かれた感がある。
JKC本部には「動物虐待監視委員会」の趣旨を説明したところであったが、返答はないままJKC福岡県連よりの依頼で驚いたほどだからだ。
今後は、こういった劣悪環境を持つ業者には入会を断り、会員であれば除名処分、そして犬の血統書の発行を止める。
こういった指導も強化していくとの話もあった。
このたびの事件は警察も保健所も徹底して動物愛護法にて検挙する考えでいることも表明されているので、当団体も行政と同時告発或いは単独告発をする意志があることを警察に伝えている。
二度と同様の事件を起こさせない歯止めは必要である。
保護した子たちは、現地で治療をしています。
毎日、ボランティアさんたちがお世話をしています。
本日は地元動物病院の獣医師により全頭の診察、血液検査等を終え医師の判断により緊急入院させた子もいました。
地元ではこの事件を大きくとらえ社会面トップで報じました。
連日のマスコミ取材も多く、各紙面を賑わせています。
一部、全国紙でも報じられたそうでした。
動物愛護が謳われている最中に、このような悲惨な現実が起こっていたのです。
全頭レスキューは成功しましたが、これからが本番で大変なのです。
情報は逐一、HPにてお知らせいたします。
生き残った犬たちへのご支援を、
全国の皆様のご協力を、この場を借りてお願い申し上げます。
ご協力をお願い致します。
動物虐待監視委員会入会申込書
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