動物愛護団体ARK-ANGELS 代表ブログ「ずばり一言!」

ドラマチックな旅立ち



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この3連休に色々なドラマがありました。
保護犬のトライアル(飼育お試し期間)が3件、ありました。

トライアル期間が終われば、正式に家庭犬としてお迎えが出来るか否かのお返事が着ます。
2週間を目途に家庭内で飼育を開始していただき、家族と馴染むか先住犬との相性なども観察していただきます。
お子様がいれば動物アレルギーが出るかどうかもチェックしていただきます。
また、迎え入れたワンが家庭に馴染むかどうかも観察期間中にチェックをしてもらい、ご判断を待ちます。
観察期間中に適正合格しなければ、団体に戻されます。

良縁を求めているからこそ、それはそれで里親希望者さまの明確なご判断としてお受けするシステムです。
お互いに無理して飼育を継続される方がかえってストレスになりマイナスになるからです。

人と動物とが問題なく共存、共生するためには、お互いが選ぶ権利が有るということです。
この場合、ワンには選ぶ権利がないのでは・・・?
と言われる方がおられるかと思いますので、お答えいたします。
まず、里親希望者さまから事前にアンケート申し込みをしていただき、団体の書類審査があります。
次に、その審査に合格した方が、施設へお見合いに来られて、画像だけではなく実際に希望犬と触れ合っていただきます。
その時が運命の出会いなのです。
お互いに相性をみます。
ワンの意見は、日頃お世話をしているスタッフが代返します。
スムーズに接しているか嫌がっているか、ワンの態度を見てチェックをします。
双方に問題なければ「トライアル開始」となります。
いくらこの犬が欲しいと言われてもOKとはならないのです。
犬が嫌がったり合わないのでは・・?と思う節があればお断りをします。
誰でも、どうぞ。とは、いかないのです。

里親候補者さまには飼育条件もあります。
基本的には、外飼いではなく室内飼いを希望します。
そして持家であれば良いのですが賃貸住宅であればペット可でなければお断り対象になります。
毎年の狂犬病予防注射の励行、混合ワクチンの接種、登録、病気になれば動物病院へ連れて治療を受けさせること。
すべて当たり前のことです。
また、先住犬がいた場合は避妊去勢手術を行っているか否か、を聞きます。
行っていない場合は、その理由を聞き、老犬で麻酔に耐えられない場合や先天的症状を抱えているなどの理由がない場合は、先住犬にも不妊手術を行っていただきます。
このことが最も大切なことなのです。

ある方は、この子の子供が欲しいから、とか、生身の体にメスを入れたくない、などの理由で言われる方がおられますが、大きな間違いなのです。
犬は本来、子孫繁栄のDNAで子供をつくる行為をしますが、自ら自分の子供を産みたいなどとは考えていません。
人間の身勝手でそう考えているだけなのです。
人間と違い、犬は数頭も産む多産です。その生まれた子犬を全て飼育するのは困難であり、誰かに譲ることもありますが、このような事を繰り返していたら世の中は不幸な犬たちが増え過ぎてしまいます。望まれないで生まれる子犬を無くさなければ不幸が生まれるのです。
繁殖制限はこれだけの理由ではありません。
早期に避妊去勢を行えば病気予防に役立ち長生きができる事があります。
雌の場合、1歳以上の成犬の発病率は80%以上の確率で子宮蓄膿症や乳腺炎に罹り、手遅れの場合、死に至ることもあります。
雄の場合、肛門腫瘍腺腫を発病する可能性が大です。
以下にメリット、デメリットを記載します。

(参考文献)
不妊、去勢手術のメリットとデメリット(犬の場合)
メリット
【オス・メス】
・ 長生きする確立が高くなる
・ 雌雄一緒の飼養が可能になる

【オス】
・ 前立腺の病気、精巣や肛門周辺の腫瘍などの予防になる
・ 性的欲求によるストレスから開放される
・ 攻撃性が抑えられ、温和になる
・ 無駄吠えやマーキングが減り、落ち着く

【メス】
・ 望まない妊娠が避けられる
・ 子宮の病気や乳癌の予防に効果がある
・ 生理や発情時のわずらわしさとともに、発情のストレスもなくなる

デメリット
【オス・メス】
・ 繁殖させたくなっても不可能
・ 栄養管理によっては肥満になりがち
・ ホルモン欠乏症による皮膚病がおこる場合がある。ただし発症率はかなり低く、有効な治療法がある。
 
*手術の方法としては、オスの睾丸摘出手術、メスの卵巣、子宮摘出手術が一般的です。
*手術をする時期はいつでも可能ですが、生後6~8ヶ月頃の最初の発情期前に行うのが効果的です。それ以降であってはなるべく早く手術を実施すべきです。
*不妊、去勢手術に対して「かわいそう」という声もありますが、多くのメリットがあり、人と動物の共生の上からも必要です。

(以上、環境省、動物愛護管理法・図表2より抜粋)

さてドラマチックな2件は、
先日、某動物管理センターから救われたドーベルマンとボクサーのトライアルでした。
支援者からの通報がなければこの世には存在しなかった2頭。
いつも一緒にいた2頭。兄弟のように苦楽を共にしてきたのでした。
飼われていたのも一緒、捨てられて処分センターに収容されたのも一緒。
別々の里親希望者さまに見染められた時期も一緒、旅立つときの日時も、敢えて合わせていただきました。
まだ1歳と2歳の若い犬です。
フィラリア陽性でしたが健全な体に回復し元気になっていました。
2組のご家族は、飼育経験も十分にあり保護犬に対しても十二分にご理解を持たれている方たちです。
偶然ですが、この御家族もまた、同じ県内に住まわれています。お散歩のときに出会うこともあることでしょう。
ラッキーな運命の子たちでした。
当日、朝早くに遠くから保護をされたMさんご夫婦が今日のトライアル開始に立ち会われました。
自分たちが発見しセンターに迎えに行った経緯から、旅立つのを見届けたいとの思いからでした。

あと1件は、2年前、神戸疥癬犬レスキューで救われた犬です。
ブログなどでご存知だと思いますが、「縁ちゃん」です。
詳しいお話は、HP内の「統括が綴る活動日誌」でご覧下さい。
http://teamangels.blog89.fc2.com/

でも、少しだけ私の感想を・・・。
コーギーMIXのワンで、誰にも心を開かない子でした。
この数カ月は、手からおやつを食べるようにまで成長し、徐々にですがスタッフさんに触らせるようになったのでした。
シャンプーもさせるようにもなりました。
里親希望者さまがお見合いに来られて、優しく「大丈夫だよ。貴女の気持ちは理解できるから、来てごらん。」と、挨拶をし、
驚いたことに、その方と初対面なのに鼻と鼻をすり合せたのです。
撫でてもいました。縁ちゃんは逃げませんでした。
4時間以上も施設にいて縁ちゃんとご家族は話をされていました。

驚いたのは私だけではなく周りのスタッフやボランティアさんたちもです。
縁ちゃんは誰にも近寄らない、懐かない子というのがわかっているからでした。
一生、団体にいる子というイメージが定着していて誰もがそう思っていました。

その方とその家族が「縁ちゃん」と接していました。
動物の言葉がわかるのです。通じ合えると思います。と、会う前から仰っていました。
半信半疑で、当日、お会いしたのですが、疑心は一瞬のうちに晴れました。

トライアル出発のとき、車に乗って施設を出たとき、「もう此処には戻ってくるなよ。ちゃんと言うことを聞くんだぞ。」と、熱いものが込み上げてきました。
縁ちゃんを知る人、あの疥癬地獄の中から再出発する縁ちゃん。ドラマチックでしょ。
あの「縁ちゃん」ですよ。幸せになってほしい。

何事も最後まで、諦めてはいけないんだ。
どんなチャンスが到来するか、神のみぞ知る。ですね。
苦労が多い活動ですが、続けていてよかったと感じた瞬間でした。

統括が綴る「活動日誌」も併せてご覧ください。
http://teamangels.blog89.fc2.com/


映画のご案内をいたします。是非、ご鑑賞頂ければ、幸いです。
10/10(土)ロードショー
Dogs,Cats & Humans
「犬と猫と人間と」
飯田基晴 監督作品
www.inunekoningen.com

「人間にもっとも身近な動物である犬と猫が
平和に安全に暮らせる社会は、きっと人にも優しいはず。
だから、自分の周りから変えてゆこう。
そのためのヒントを探してみよう。
この映画を見たあと、
そんなふうに考える人が増えてくれたら嬉しいです。」
         渡辺眞子さん(作家/「捨て犬を救う街」)


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貴方の街の動物愛護管理センター



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先日、統括さんとスタッフさんが某センターへ、視察に行ってきました。
帰ってから報告を聞いたのですが、センター施設には相も変わらず多くの保護犬たちが居たそうである。
また、殺処分後の亡骸も発泡スチロールの箱に入れられて冷蔵室に山積みされていたそうだ。
減った、減ったと言いつつも、多くの殺処分が行われている現実です。

行政の動物管理センターには飼い主の居ない犬猫が捕獲収容されています。
本来、捕獲収容するのは狂犬病予防法に基づいて行われる業務である。
公衆衛生上の観点から行っているのだ。
人の命を守るためにはやむを得ない措置かもしれない。
しかし、飼い主から逸れて彷徨っている飼い犬も中にはいます。
収容期限が過ぎれば、飼い犬であろうがなかろうが、殺処分対象となり得る。

運よく、飼い主が見つかれば家に帰ることができるが、そうではない場合は残念ながら家にもこの世にも帰ることは出来ないのです。
全国の行政機関の各センターでは、保護犬の再譲渡を行っています。
センター内にて担当者が適正検査やチェックを行い、合格した犬は再譲渡の対象になり命は絶たれることはありませんが、不適格となった犬は監房に戻されて殺されます。
某センターでは、その適正チェック以外に、抑留期間後に血液検査を実施しフィラリア陽性が出た場合、殺処分対象となり処分されます。
なぜ?
と思うのです。
フィラリア症は蚊が媒介する感染症です。
飼い主が毎月、きちんと予防薬を投与していれば防げる病気です。
保護犬が若ければフィラリア虫の寿命を待てば親虫が死にます。そして陰性になります。
ミクロフィラリアが血液中にいれば予防薬で駆除できます。
だが、某センターではフィラリア症に感染していれば殺すという判断なのですが、どうも納得がいきません。
治せる病気なのに処分対象になること自体、「生きる機会を与え殺処分を半減しよう・・・」という政府の指針にも逆行するのではないでしょうか。

各行政では動物愛護に関する考え方が、いまいち統一されていません。
独自の判断で行われています。
熊本市のように殺処分ゼロに限りなく近い行政もあれば、大阪府のようにブルセラ症に感染したら、公衆衛生上の観点からと大量殺処分する行政もあります。
以前、出入りをしていた大阪市動物管理センターでは、団体譲渡対象として1年間、保護犬救出のテストランをご協力させていただき、殺処分の運命から助け出していましたが、センター所長の独断と偏見で出入り禁止となりました。
表向きの原因は、団体として再譲渡は不適格。認証団体と名乗って名刺に記載したのが出入り禁止の理由の一つでした。
本当にそうだったのでしょうか?
いえいえ、とんでもない。認証団体第1号と指示したのはセンター側の指示でした。
名刺への記載やパンフレットへの記載も了承済みでした。
犬を引き取る際に譲渡書類に記載して引き受けるわけですが、書類にははっきりと団体譲渡第一号書類となっていました。
センター職員さんともうまくお付き合いをしておりましたが、広島ドッグパーク事件でマスコミが大騒ぎをし反対派が執拗にセンターへ連絡をしてきて、通常業務に支障をきたすようになった、と注意を受けた経緯はありましたが、保護犬を助ける趣旨に反する行為などはありませんでした。
それが本当の理由でした。
たったそれだけで、殺処分される運命の犬を保護する事が不可能になったのでした。
センター長の考え一つで犬の生き死にが決められたのです。
その後、殺処分は減ってはいません。
相も変わらず、無慈悲な殺処分が断行されているのです。

私は大阪市出身ですから地元からの殺処分半減目標には協力していきたいのですが、以上のような理由により参加は拒まれています。
命あるものを個人の了見で決めてしまってもいいものでしょうか。
もっと大きな度量を持って考えてみたら如何なものでしょうか。
私はいつでも席に着く用意はありますが・・・。

地元、滋賀県のセンターも現在、思案中だそうです。
地元とのトラブルが解消されれば難なく受け入れる事ができるのでしょうが、今のところ、まだ団体譲渡は見送られています。
他の行政センターにも保護犬の受け入れを実施していますが、名前を公開するとご迷惑が掛かるやもしれませんので非公開にさせてもらっています。

殺処分される運命の犬猫を救おうとする行為が、何故に拒まれるのか、理解ができません。
結果、命が助けられて処分数が減れば行政の数値目標に貢献できることにも連動すると思うのだが。
来年、動物愛護法の見直しがありますが、現場で活動する私たちなりのマニフェストがあるので、今後は各行政機関に向けて提案していこうと準備をしております。

一般市民の方々も大いに関心があることと思われますので、次回に公開していきたいと考えます。
人間に最も身近な愛玩動物たちを救う。みんなで出来る事からやってみようじゃありませんか。
各地域に住む方が地域行政に掛け合ってください。
そして動物管理センターを訪問し、殺処分決定が出されている犬猫たちを、皆様の目でしっかりと見てきてください。
そこにはペットショップで並ぶような犬猫たちが、明日は我が身か、と震えています。

行政刷新会議の無駄使いを洗い出す「事業仕分け」が行われていますが、一部でもいいから動物愛護に税を回していただき、殺される運命の動物たちを救う方向を打ち出してはもらえないものだろうか。
独立行政法人の幹部は年収1000万円を超える職員が結構いました。
天下り人事で年収1000万円ですか。
官僚が本気で動物愛護活動事案に力を入れてくれたら「仕分け人」も、この事案には公開処刑などしないと思うんだが・・・。


映画のご案内をいたします。是非、ご鑑賞頂ければ、幸いです。
10/10(土)ロードショー
Dogs,Cats & Humans
「犬と猫と人間と」
飯田基晴 監督作品
www.inunekoningen.com

「人間にもっとも身近な動物である犬と猫が
平和に安全に暮らせる社会は、きっと人にも優しいはず。
だから、自分の周りから変えてゆこう。
そのためのヒントを探してみよう。
この映画を見たあと、
そんなふうに考える人が増えてくれたら嬉しいです。」
         渡辺眞子さん(作家/「捨て犬を救う街」)


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