命のリレー隊の報告

人気blogランキングへ
行政はいつもこうだ。
(要請)
本日、被災者の皆さまへ、飼い犬猫の一時預かりをします。とのアナウンスを行政側で協力して行ってほしいと要請した。
(回答)
行政は、それは出来ないので団体側でチラシを配るなどしてほしい。
(要請)
どこか空いている中継場所を貸してもらえないか?
物資の備蓄やボランティアの集合場所に使いたい。
(回答)
人命優先の為、動物たちの保護活動には協力できないし、マニュアルがないので出来ない。
(要請)
動物たちの為の救援物資を搬送するので緊急車両の許可を発行してもらえないか?
(回答)
人命優先のため、動物たちのためには緊急車両の許可は出せない。マニュアルがないので。
人は優先、動物は二の次。
人命優先は理解できます。
その狭間で迷惑を掛けないように活動をするので、協力を願いたい。と根気よく交渉をしている。
そうすることにより、間接的に被災者のストレス軽減や安堵感が生れ、しいては人命優先に寄与できるのではないか。
現に避難場所へペット同伴では入れないので車中で共に暮らす人もいる。
更に避難場所の寒空の中、外に係留しているのを見かけるが・・。
被災者への食糧配給は有るが、ペットには餌などの配給は無い。
人と動物とが共生できる世の中にしよう。と政府は声高々に謳ったはず。
阪神大震災、新潟地震などで、災害マニュアルが構築されたと聞いていたが、
このたびの東北地方太平洋沖地震では、その教訓がまったくもって生かされていない。
第4陣・命のリレー隊2班が被災動物の保護に向かい、放浪していた犬を確保した。
救助要請のあった犬猫も救えました。
今回は9頭の犬猫の命が救えました。
Mリレー班が路上で保護したワンコ(内郷綴町川原田)

しかし、とんでもないハプニングが起きていました。
ペットの救出に向かった1班が山道に迷い、ナビの誤作動で方角がわからず迷っているうちに第二原発から黒煙が上がり
驚いている時に、たくさんの車が対向車線を走りぬけていくのが見えた。
そして進行方向には同様の車両が走っている。
運転する白い防護服に身を固めた救急隊員だ。
前後を走る車両に挟まれて走った行先は、
なんと、第二原発の入り口だったのです。
同じ方向に向かって走ってきたのは、黒煙が上がった為の救急隊で、反対側に向かって走ったのは撤退する車両だったのです。
驚いたI班は、悪路の中、またガレキが散乱している狭い道なので、Uターンできない道幅なのでバックで発信しなければ逃げれないのだ。
必死の思いで原発地域から逃れたのだが、その途中には多くの放浪する犬たちがいた。
命からがら、逃げている最中にペットを発見した、保護するどころか、一刻も早く避難をしなければと、普通は思う。
が、このI班2名は、鎖で繋がれている犬を放置できずに車から降りて無人の家の庭から1頭の犬を保護した。(双葉町楢葉町)

(以下、I 班の報告)
この子は福島第二原子力発電所のすぐ近くの家にて救助したハイパーハスキーちゃん。
怯えてからかかなり攻撃的で鎖を外し捕獲するのにかなり苦戦した
その後、撤退していたが、また無人の家屋の庭で繋がれて倒れている犬を発見。(双葉郡富岡町)
それがこの子だ。

(以下、I班の報告)
柴犬
見つけた時は丸まっていて死んでいるのか思ったが、見に行ったら弱っていた。
水、餌も自分で食べる元気もない。
手であげたらだんだん食べたり飲んだりしてくれた。
寝転がりながらだが自分で食べたり、飲んだりできるようになり、しまいには立ちあがれて、歩けるようにまでなった。
首については、私が見た限り、鎖が小屋に絡まっていて身動き取れず一定の体勢でずっとそこに座りこむしかなかったみたい。
それと無理矢理引っ張ったりして痛めた様子。
首を触ると怒る。
:動画があります
歳を取っているわんちゃんかも・・・耳、目が悪そう。
撤退途中、放浪している2頭の犬、ハスキーとダックス

(以下、I班の報告)
福島県双葉郡富岡町 6号線
富岡警察署、小良ヶ浜、新夜の森、車屋・カローラ(ガラスが全部割れ破壊してる)隣がファッションセンターしまむら
この付近でダックスと一緒にうろちょろしていた。
ダックスは逃げてしまい保護出来ず
このハスキーはとてもなつっこく、いい子で車にも自ら乗り、車の中でも私達にくっついてきて
とてもかわいかったです。安心したように見えました。
気がかりは一緒に居たダックスです・・・一緒に飼われていたかお友達か・・・
もっといたのだが、これ以上は長居は出来ないと判断、撤退した。
いくら道に迷ったと言えども、原発の入口まで行ってしまったのだから、後で被爆の心配は残る。
犬たちのスクリーニング検査も受けれない夕方だった。
止む無く東京に戻り、ネットで調べたら夜でも検査をしている所があり、そこへと急ぎ走った。
無事に検査を終えて、被爆の心配はなかったのだが、
今、振り返ると、とても恐ろしい出来事でした。と、報告がありました。
命懸けで救えた犬たちは、今は元気にいます。
飼主さんとも連絡が取れて、とても大喜びをされていました。
飼主Hさんは、二度と会えないと後悔をされていたそうですが、
まさか助けてもらえるとは夢にも思わなかったそうです。
このリレー隊は、命懸けで犬を救った事で、貴重な体験をしたのですが、
もう二度と、あの場所には行きたくない。
でも, I班いわく、「本当は又行きたい!」「助けないと!」
まだ、あの場所で放浪していた犬たちを救ってあげたい。と語っていました。
立入り禁止区域に自衛隊が入っているのなら、餌と水をあげてほしい。
鎖で繋がれているのなら、外してあげてほしい。
車で入っているのなら、安全な人のいるところまで、連れてきてほしい。
飼主さんだけではなく、誰もが皆、そう思う事でしょう。
その他の保護したワン、ニャンコたちの画像は、HP担当者が掲載できるように頑張っていますので、今しばらくお待ちください。
保護した後が大変な活動になります。
皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます。
*義援金のお願い*
細々した要請のある物資は、こちらで購入して搬送致します。
御支援者様へのお手間を省くとともに、今現在必要であるものを素早く確実に現場へ運ぶ事を目的としております。
お振込先
郵便局:口座番号:14630-16534321
口座名義:特定非営利活動法人 動物愛護団体 ANGELS
トクヒ)ドウブツアイゴダンタイエンジェルズ
滋賀銀行:今津支店・普通口座・番号:598577
口座名義:特定非営利活動法人 動物愛護団体ANGELS
トクヒ)ドウブツアイゴダンタイ エンジェルズ
*お振込の際は、「命のリレー義援金」と明記して下さい。
明記出来ない場合、メールにてお知らせくだされば幸いです。
統括が綴る「活動日誌」も併せてご覧ください。
http://teamangels.blog89.fc2.com/
物資送付先
NPO法人 動物愛護団体 ANGELS
滋賀エンジェルシェルター
〒520-1651 滋賀県高島市今津町酒波1186-2
0740-22-3000/FAX0740-22-5544