今年も、お世話になりました。

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今年も残りわずかとなりました。
ご支援者の皆様には、大変、お世話になりました。
来年も、よろしくお願い申し上げます。
エンジェルズの今年度の、活動成果をご報告いたします。
救護数:699頭(延べ4,930頭)
譲渡数:585頭
死亡数:52頭
残数 :226頭
譲渡率:88.9%
死亡率:6.5%
残数率:4.6%
4年前(2013年度)は、死亡率が11.7%でした。
如何に救護した子たちを守るのかを、獣医師と相談し、感染症対策を検討して、
感染症、パルボ対策を講じてきました。
その結果、死亡率が6.5%と半減してきました。
救護した犬に、ワクチン接種を2週間毎に接種し、ワクチンリスト表を作成し、パルボ対策を
講じてきました。
効果は、出始め、登録団体として、認可された自治体に対して、この効果を説明し、同様の方式を取ってもらえるように進言してきました。
行政には、動物愛護の予算の制約があり、中々、遅々として出来ませんでしたが、
熱心な職員の獣医師と相談しながら、進めてきました。
このワクチン接種の方式を取り入れてもらえた行政は、徐々に効果が出始め、
救護した犬たちの死亡率も下がり始めて、救える命が増えてきました。
譲渡率も右肩上がりになりました。
せっかく、救えた命を感染症で死なせてしまっては、本末転倒にもなりかねません。
まして、シェルター(動物保護施設)には、他所からの引き上げもあり、感染症の巣窟にもなっている事からして、
衛生面の管理は、最重要課題です。
その為に、シェルターメディシンの講義を受けたり、独自の感染症拡大を防ぐ方法を考えたりと試行錯誤を重ねて、
今のエンジェルズシェルターが在ります。


田中先生と
(この画像は3年前です、すこし若いですね。(^-^)/ )
パルボウイルスは、自然界で2~3年は生きると言われており、
幼齢犬に罹患すると、99.9%の確率で死に至ります。
他の犬にも簡単に罹患し、死亡します。
パルボだけではなく、真菌、アカラス、疥癬、寄生虫等、様々な病気に対して、管理が必要なのです。
常に、犬猫に対して、チェックを行っています。
行政では、パルボに罹患した犬の生存率も低く、罹患が見られたら、即、隔離して殺処分を実施しています。
感染症罹患拡大、蔓延を防ぐためには、再譲渡も出来ず、殺処分しか方法がないのです。
目に見えないウイルスを撲滅する事は不可能に近いが、罹患拡大を防ぐことは、可能です。
便チェックを行い、軟便の子は隔離し、ワクチン接種後、チェックを行います。
死に至る子もいますが、助かる子もいます。
隔離中の子たちを、お世話するスタッフは、触った手袋や洋服は他に移動する場合、脱ぎ捨てます。
処分は、焼却処分します。
もったいないは、禁物です。
シェルター・メディスン(日本獣医生命科学大学内にて2014年12月20日開催)の講義の中で、
カリフォルニア大学デイビス校の田中亜紀先生は、カリフォルニア州内の保護施設内で、
いくらパルボ対策を行っても、ウィルスの発見は出来なかった。
運搬檻や道具類、台車のタイヤ、衣服等、どこを検査しても、発見できなかった。
結果、消毒用のホースに付着している事実を発見し、感染症拡大を防ぐことが出来た。と報告しています。
目に見えない敵(ウイルス)を、どう防ぐのかが、分かった気がしました。
それからは、シェルター内では、
隔離室の気温を上げ、ストーブの上にやかんを置き、蒸気を出し、湿気を多くしてウィルス対策を実施しています。
食パンに青カビが出るくらいまで、湿気を多くします。
消毒も、塩素系では効果が無く、80度以上の熱湯消毒です。
スチーマー噴霧器が効果あります。
ウィルスは、冬の乾燥期に増殖し、寒さに強く、どんどん増殖します。
反面、熱に弱く、湿気を多くしたら、増殖は防げるのです。
夏には、増殖しないのはこのせいです。
人間も夏季より冬場に風邪をひきますよね。
ウィルスが増殖し易い為です。
人も動物も同じです。
ひとつ1つのケージを熱湯消毒していきます。
作業は、確かに、大変ですが、
これを熟していくと、命が救えるのですから、手を抜くわけにはいかない。
シェルターは、沢山の犬猫が居ます。
この子たちを救うには、感染症対策が万全でなければ、救えた命を守ることが出来ないのです。
行政から救うだけでは、救護活動の意味を成しません。
救ってからが、本番なのです。
この飼育管理をしっかりとしていけば、シェルター内の動物が、心身ともに健康になり、
里親希望者への再譲渡につながる可能性が高くなるのです。
今年の譲渡率:88.9% 死亡率6.5% が答えです。
エンジェルズの譲渡の仕方も、確立されてきました。
里親希望者が来訪した際、
事前にアンケートを提出して頂き、飼い主としての資格(生活環境、習慣、家族全員の同意等)があるかどうかをチェックします。
飼える適正な環境が有るのかも、チェックし、定期的なワクチン接種も求めています。
不妊手術も徹底しています。
先住犬猫が居た場合、その犬猫にも不妊手術を求めています。
お互いにストレス、病気予防の観点からも、義務付けしています。(高齢犬、持病持ち、麻酔に耐えれない等の場合、獣医師の診断書提出要。)
その上で、来所頂き、譲渡担当者と面談します。
個々の犬猫の性格等を説明し、希望者との話し合いを行い、飼い主として適正であるか、この子は幸せになれるのかを判断します。
家族として迎えるのですから、当然です。
面談担当者は、譲渡カウンセラーです。
どのような質問もお聞きし、専門的な場合、獣医師より説明を捕捉します。
中には、説明中に怒って帰られる方も居ますが、
そんな方に譲渡しなくて、良かったとも思います。
ワンたちは、飼い主を選べない。
私たちが、犬猫に代わって、飼い主さんを選ばないと、幸せにはなれないのです。
一度は、不幸な環境下に置かれた子たちです。
今度こそは、幸せを掴むんだぞ。と、いつも思っています。
みんな、幸せに なぁ~れ。。。
です。
皆さん、良いお年をお迎えくださいね。
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Toshihiko Hayashi, CEO and Founder
ANGELS, NPO Animal Rescue and Protection Group
特定非営利活動法人 動物愛護団体 ANGELS
理事長 林 俊彦
ホームページ:http://angels2005.org E-mail:angels2005@nifty.com
滋賀エンジェルズシェルター本部:
〒520-1651 滋賀県高島市今津町酒波1186-2
TEL:0740-22-3000 FAX:0740-22-5544
大阪支部・猫シェルター
まちねこ専門エンジェルズ動物病院
535-0005 大阪市旭区赤川2-10-19
TEL・FAX:06-6922-6594 / 090-5166-5632
支部:大阪・広島・愛知・東京・埼玉・福山市・茨城・香川・岡山・松山市
ANGELS Shiga (pref.) shelter and headquarter:
1186-2, Sanami, Imazu-cho, Takashima City, Shiga (pref.), JAPAN
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