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動物愛護団体ARK-ANGELS 代表ブログ「ずばり一言!」

動物愛護の法改正について-パート2

先日の環境省による動物愛護法改正案について、3年、4年の延期が決まったが、
合点がいかないので、環境省の審議等を調べてみた。

そして、審議会のメンバーを見たら…
       

• 中央環境審議会 動物愛護部会名簿
令和2年9月14日現在 
(敬称略、五十音順)
区分 氏名 所属 職名
部会長(委員) 新美 育文 明治大学 名誉教授
委員 佐藤 友美子 追手門学院大学地域創造学部 教授
委員 松本 吉郎 公益社団法人日本医師会 常任理事
臨時委員 浅野 明子 公益社団法人日本愛玩動物協会 理事、弁護士
臨時委員 稲垣 清文 三重県 副知事
臨時委員 打越 綾子 成城大学法学部 教授
臨時委員 太田 光明 麻布大学 名誉教授
臨時委員 近藤 寛伸 東京都動物愛護相談センター 所長
臨時委員 佐伯 潤 公益社団法人日本獣医師会 動物福祉・愛護担当職域理事
臨時委員 武内 ゆかり 東京大学大学院農学生命科学研究科 教授
臨時委員 永井 清 公益財団法人東京動物園協会 東京都井の頭自然文化園 園長
臨時委員 西村 亮平 東京大学大学院農学生命科学研究科 教授
臨時委員 藤井 立哉 日本獣医生命科学大学 非常勤講師
一般財団法人獣医療法食評価センタ― 専務理事
臨時委員 水越 美奈 日本獣医生命科学大学獣医学部獣医保健看護学科 教授
臨時委員 山口 千津子 公益社団法人日本動物福祉協会 顧問
臨時委員 山﨑 恵子 一般社団法人アニマル・リテラシー総研 代表理事
臨時委員 脇田 亮冶 一般社団法人全国ペット協会 専務理事

* 赤色がペット業界、青色が愛護団体
* それ以外は、大学の教授、行政、医師会、獣医師会

次は、小委員会のメンバーだ…
       

• 動物愛護管理のあり方検討小委員会委員名簿
(平成23年7月1日現在)
委員別 氏名 所属
委員長(委員) 林 良博 東京農業大学農学部 教授
臨時委員 青木 人志 一橋大学大学院法学研究科 教授
臨時委員 磯部 力 國學院大學法科大学院 教授
臨時委員 臼井 玲子 (公社)日本愛玩動物協会 理事
臨時委員 太田 勝典 一般社団法人 全国ペット協会 副会長
臨時委員 斉藤 富士雄 長野県動物愛護センター 所長
臨時委員 永村 武美 (社)ジャパンケネルクラブ 理事長
専門委員 井本 史夫 (社)横浜市獣医師会 
専門委員 打越 綾子 成城大学法学部 准教授
専門委員 浦野 徹 熊本大学生命資源研究・支援センター長 教授
専門委員 小方 宗次 学校法人ヤマザキ学園大学動物看護学部 准教授
専門委員 加隈 良枝 帝京科学大学生命環境学部 講師
専門委員 渋谷 寛 弁護士・ペット法学会 事務局次長
専門委員 野上 ふさ子 NPO法人地球生物会議(ALIVE)代表
専門委員 水越 美奈 日本獣医生命科学大学獣医学部 講師
専門委員 山口 千津子 (公社)日本動物福祉協会 獣医師調査員
専門委員 山崎 恵子*正字(崎)ペット研究会「互」主宰
専門委員 渡辺 眞子 作家

* 赤色がペット業界、青色が愛護団体
* それ以外は、大学の教授、行政、獣医師会

次は、法改正の基礎となる飼養管理や数値規制を検討してきた検討会のメンバーだ。
諸外国の動愛法を調査して参考にしたり、動物行動学を基に数値規制案も出ていた。

検討会の内容、議事録、報告書等を、一通り、読ませていただいたが、
専門知識とデーターのエビデンスを基に、納得のいく検討会だった。
しかも、動物を扱う取扱業者に対しての法規制、罰則の強化なども検討されていた。

この検討会で協議されてものが、上部組織で検討され、審議を受けて、
数値規制等が、決まったのだろう。
が、しかし、小委員会や動物愛護部会には、ペット業界がメンバーとして入り、
動物愛護団体として、啓発にのみ活動している団体がメンバーであり、
劣悪環境であるとか悪質な繁殖業者の実態を見てきた団体も、居ない。
情報のみで知りえた範囲である。

これを見たら、
いくら、検討会で精査して提言しても、
法改正は、前進することは 無かろうと納得した。




動物の適正な飼養管理方法等に関する検討会について
1. 目的(開催の趣旨)
○ 動物愛護管理法に定められている動物取扱業に係る飼養管理に関する基準(登録の基準) 及び遵守基準については、汎用性の高い定性的な基準として、動物取扱業者が確保すべ き飼養管理のあり方が示されているが、その円滑な運用等に資するため、ガイドライン 等の作成や数値の設定などによる明確化等を図っていくことが強く求められていた。
○ 令和元年 6 月 19 日には、議員立法による改正動物愛護管理法が公布され、遵守基準に 定める事項が明確化されるとともに、特に犬猫についてはできる限り具体的なものとす る規定が設けられ、これらの規定については令和 3 年 6 月 1 日に施行されることとなっ た。
○ 動物の適正な飼養管理方法等に関する検討会においては、これらの経緯を踏まえ、科学 的知見等に基づいた基準やガイドラインのあり方について専門的な見地から検討を行 ってきた。

2. 検討委員(敬称略)
氏名 所属 役職
磯部 哲 慶応義塾大学大学院法務研究科 教授
加隈 良枝 帝京科学大学 生命環境学部アニマルサイエンス学科准教授
佐藤 衆介 八ヶ岳中央農業実践大学校 畜産部長
渋谷 寛 渋谷総合法律事務所 所長、弁護士
武内 ゆかり 東京大学大学院農学生命科学研究科 教授
戸田 光彦 自然環境研究センター 主席研究員
水越 美奈 日本獣医生命科学大学獣医学部獣医保健看護学科 教授


一番、まともな検討をしたのは、この検討委員たちだ。↑

前にも書いたが、東北地方太平洋沖地震の時に、
当時の環境省室長が、審議会のメンバーに推薦してくれたが、
満場一致で否決された、現場派の愛護団体は必要ないと一蹴された経緯も理解できる。( ̄^ ̄)ゞ

小泉環境大臣に、ひと言 もの申す。

人と動物とが、共存共生できる世の中にするには、
営利を目的とする業界を、審議委員に入れてはダメだ。
法規制で、罰金の過料制度がある法律には、監視制度の強化と、取り締まりの強化が望まれるし、
動物先進国の先例を取り入れて、法改正を、行うべきです。

もう少し、本気度を出されては、如何ですか。

ここまで、真剣に専門家が検討を重ねてきたのだから、
安易に、法改正の延期を決めないで頂きたいものです。

それも半年後の法改正を、パブコメ後の直ぐに、3年、4年後と 言えますか?

これじゃあ、8週齢の時と、同じじゃないですか!


マイクロチップ導入、義務化は、令和4年に施行されるらしいが、
獣医師会は、嬉しい財源の獲得になりましたね。

欧米では、州によって変わるが、2~3年に1度ですが、
我が国では、狂犬病清浄国であるが、年に一度の義務化ですもんね。

儲かって仕方ないですね。
エリアごとの獣医師会では、4~6月は、ボーナス時期ですものね。





動物愛護の法改正について

逆に、言い換えれば、業界からの反発が有ったからと、今更に言うのなら、法改正の施行を来年の6月にと、決める迄に、もっと調べるべきでしょ。

そして、業界、愛護団体などと、数多くの意見なども聞くべき。


そんな調査、努力も無しで、決めた事を、反発が有ると直ぐに負けて、延期?

正に前回の8週齢の改正時と同じ…


またぞろ、延期して、猶予を与えて、その間に法改正が起きたら、業界にダメージがあるから、用意をして下さいね、と言わんばかり。

8週齢の時も、延期したけど、結果、商売の先送りだけで、中身はそんなに変わらず。

相変わらず、動物虐待、違法行為、劣悪繁殖業者を摘発する法律は、先延ばし…


政府は、動物を守る為に、法改正を決めたのに、施行半年前の今、ギリギリに延ばすわけ?

意味も訳も、わからん!


法改正を決める前に、其々の各所から、意見を聞き、調査して、結果を出しなさい。

それから告知して、半年後、或いは1年後とされたら如何かな。

聞くところによると、意見聴取をされたのは1件だけだと、それも芸能人の団体だから…?

声は上げるけど、実績がないでしょ、

それとも大臣の奥さんが芸能人だから、言う事を聞いた?



我が国の、繁殖業者、ペット業界の実態を何処まで把握しているの?

どの業界も、マトモな人も居るけど、そうじゃない人の方が多いです。


例えば、犬を飼うなら、

生後91日以上の犬は、1ヶ月以内に、狂犬病予防法に基づき、ワクチン接種して、犬登録をしなければ、20万円の罰金が科せられます。

これは、一般飼い主だけではなく、業者も同じこと。

全国の繁殖業者さん、プロだから、やってますよねー

1人でも、1頭でもやってなかったら、アウトですよ。

直ぐに調査すれば、答えは出ますよー

ひとつでも違反してたら、業界のお願いなど聞かずに、是正したら、延期をしてやる。で、いいんじゃないの。


20年近く、愛護活動をしてきて、劣悪な繁殖業者の現場を何度も足を踏み入れて、酷い子たちを何百頭と救ってきたが、

使える法律は、狂犬病予防法しか無かった。

動愛法は、数値規制もなく、曖昧な表現で、動物虐待では、起訴出来ずにいた。


そうだから、今回は、見直して期待していたのに…


国の決める事だから、仕方ないと思うけど、当てには出来ないから、

自分で出来ることは、自分なりに今まで通り、やるしかないな!


この法改正の告知が有ってから、既に3箇所のブリーダーの通報があった。

懲らしめて、証拠写真を環境省に送って、世間にも見てもらって、

今回の法改正の延期が、良いのか悪いのか、見てもらいましょうかね。


お金で小さな命を売買しては、いけないんだよ。

子犬を売る為に、年老いた老犬に繁殖させたらいけないんだよ。

商売の為に、狭いケージに閉じ込めて、病気になってもお金を掛けずに放置して、生理が来たら交配させ、商品になる子犬だけ大事にして。

要らなくなった不用犬は、引取屋や保健所に持ち込んだり、山に捨てたり…

欧米に見習ったら、どう?


いつまで、日本やペット業界は、男尊女卑 犬畜生 なの。


情けなく、苛立つ思いで、記事を書きました。




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閉じ込められた大型犬

京都レスキュー
眼球が飛び出ている小型犬


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眼が飛び出して壊死、
治療のせずに放置

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狭いケージの中に、閉じ込まれ状態で、生涯暮らしていた…


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全頭、劣悪環境下に居た犬たちを救護した。

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レスキューには、女性陣も頑張って参加します。

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いつもエンジェルズには、多くの仲間たちが駆けつけて命を救う為に、集まってくれます。



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一生、こんな狭いケージで暮らせますか?


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金儲けの為なら、犬の命なんて、道具としか、見ていないのだ!


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目が見えなくても、繁殖は出来ると、死ぬまで繁殖させられるのだ。!


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酷い画像ですが、見てください。

頬に穴が開いて、食べ物が落ちてきます。

歯槽膿漏、歯肉炎で治療もせずに放置して、このような状況になっていた。

それでも、交配して、繁殖させて、子犬を産ませて、商売に使う…



これらの画像は、一部です。

マスコミさんも、記事を上げるなら、劣悪な実態を、もっと世間に知らせてください。

政府も、人と同じ命を持つ動物を守る為、法律を改正するなら、

もっと、現場を見てください。

数値規制や、繁殖制限、頭数規制など、実際の現場を見たら、
如何に必要なことなのかが、理解できます。

安易に、法改正を延期するなど、ペット業界に抑え込まれて、どうするんだ。!
現実を見てからにしてくれ!!

声を大にして、叫びたい!!


エンジェルズ
代表  林 俊彦

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