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動物愛護団体ARK-ANGELS 代表ブログ「ずばり一言!」

ペット小売反対



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* 「太宰府ブリーダー崩壊レスキュー」の報告
昨日の朝、保護したアフガンの1頭がグタっと横たわっており息づかいが荒い、体温を測ると40,5度あった。
食事も取らない。水も飲まない。すぐに獣医に電話をかけ指示を仰ぐ。
5分後、近くの動物病院へと搬送。
治療をしてもらい注射を打ち、診察を終えた。
結果は痩せており衰弱と肝数値が高いので抗生剤の投与をし、しばらく経過観察をすることとなった。
大事には至らなくホッとした。
ときたま、この子はそうだったが全頭、気を許してはいけない状態には変わりはない。

今後も注意深く、観察を行っていかなければいけない。
餌を残す子もいるし便が軟い子も居る。
他の子たちは、食事も完食し健康を快復してきている。ワンと鳴いて呼ぶ子も出てきた。
レスキュー時に咬むということで口輪をしていたアフガンとバセットは、たった1日で口輪も外して甘え声を出すようになった。
警戒心を解いて懐いてきたのだ。助けてくれた事を理解したのだろう。
シェルターに着て二日目、6頭が全バリとシャンプーが終わった。1頭をケアするのに4時間かかった。
これから毎日が彼等を健康に戻すための戦いです。頑張ります。
支援者の皆様、ご心配をされている全国の皆様、逐一、状態をご報告いたしますのでご安心ください。
引き続きのご支援、ご協力をお願いいたします。

代表  林 俊彦



ペット小売反対

今月、太宰府市に繁殖場崩壊があったが、他府県でも同様の崩壊現場が出た。
当団体の支援者の方からの通報で判ったことだが、繁殖場の主人が急死し年老いた奥さんが一人、残ってしまったらしい。
会社員の息子さんが休みの時は手伝うが、残された40頭の犬の世話はできていない。

地元の愛護グループ数人が立ち上がり、ボランティア活動をしている。
残りは30頭ほどになったそうだが、全頭、やせ衰えていると言う。
状態の酷い子から順に、皆さんが1頭ずつ家に引取り、世話をしているという。
しかし、現地にはまだ多くの犬たちが保護を待っている。

ボランティアグループの中に、ひろしまDPレスキュー時に保護犬を団体譲渡し、お世話になった会員さんがいた。
その方は出来るだけ地元で頑張ると言われている。だめな場合は応援してくださいと。
協力の要請があれば駆けつけるつもりだ。

各地方では、このような繁殖場崩壊が相次いでいる。

何故、ペットの命を繁殖している業界にこのような悲惨な事件がおこるのか。

ペットの命を繁殖するということは、大変、困難な作業であるにも拘らず、利益追求の余り、経費を節減するからだ。
人手の削減、係る経費の削減。当然、飼養管理が疎かになる。
無理が生じるのだ。

そのしわ寄せは犬たちにかかってくる。
施設は不衛生になり、病気や感染症が発生、犬たちは痩せ衰えてくる。
そして、やがて、崩壊。

法律で決められている畜犬登録や狂犬病予防注射も、できない。
感染症から犬の身体を守るワクチンすら打てないのだ。

犬の血統をきちんと保存して正しい繁殖をしているブリーダーはいう。
まともに全ての親犬を飼養管理し、子犬の繁殖をすれば相当の経費が掛かり、1頭を出すのに最低10~20万円は掛かる。
ペットショップに並んでいる子犬の売値が原価であり、私たちブリーダーが直販するのであれば、犬種にもよるが50万~100万円にはなる。
「安く出さないとペット小売業者は買ってくれないし競り市では競争にもならない。育てている環境が違うし質も良い。と訴えても、同じ犬種なら安い方が売れるし儲かる。」と言って、私等、純血を守っている業者の言うことには耳を傾けてくれない。と嘆いている。

動物先進国では、子犬を売るペットショップは存在しないし、あっても廃止の方向にある。
命をガラスのショーケースに並べる事を禁じているのだ。
ブリーダー施設を見学し、直接、ブリーダーと面談して飼主チェックが行われ、適正に犬を飼えるかどうかを見極めてから販売する。
売る側も適正飼育が出来る買い主にしか、売らないのだ。
理想的なペットの取引形態だと思う。

そうすれば捨てる人もいなくなるし、繁殖業者の虐待飼育もなくなるだろう。

先般、ペット小売業協会の或る理事に手紙を書き、今の現実を打破するために相談を持ちかけたが
「業界としては独自の考え方で動物愛護を考えマイクロチップの普及を推進すべく導入している。この課題が具体化できるまで専念することが社会から要請されている業界の責任であり近道であると思量いたします。」という返答があった。
私は「違うだろ。個体識別の方法論ではなく繁殖場のレベルが低く、劣悪環境の業者が多くいて悲惨な犬たちが苦しんでいるんだ。この現実を改革、或いは自浄努力が急務だ。」と申し上げたのだが、
業界リーダーは慇懃無礼な言い回しで、的外れな回答をしてきた。

わかっていない。
いや、判ろうとしないのだ。
前述のまともなブリーダーのように変革していけば、仕入れが高くなり売値を上げなければいけないし、第一に消費者が買わなくなってくるからだ。
買わないと言うより、高価になって買えなくなるからだ。

私は、その方が良いと思っている。

日本の繁殖業界、ペット小売業界などを組織する業界全体が自粛、自浄努力が、今まさに社会が望んでいる事案である。

安易にペットを買うのではなく、これらの現実を直視し、小さな命と共に共生するのであれば、保護されている行政の保健所や動物愛護団体にて保護しているワンたちに目を向けていただきたい。
そうすれば、生後40日で母犬から離されてガラスケースに陳列されるのを防げ、衝動買いした子犬を意図も簡単に捨てることなく、また悪質な繁殖業者がこれ以上増えることなく、苦しんでいるペットが救われるのです。

それ以外に犬を求めるのであれば
安心してまともなブリーダーの施設を見学し、ブリーダーの面談を受けてから買い求めてください。

これを機に、ペットショップを無くし、劣悪業者の摘発、そして根絶を推進しましょう。

どのような些細な情報でも結構です。
お近くに劣悪飼育繁殖場があればお知らせください。
すぐに出動します。

動物虐待監視委員会


ご協力をお願い致します。

動物虐待監視委員会入会申込書

レスキュー基金

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