動物愛護団体ARK-ANGELS 代表ブログ「ずばり一言!」

動物愛護及び保護の改革マニフェスト提案



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今年の2月に福岡県太宰府市で起きた繁殖場崩壊事件。
餌を与えないで餓死した犬23頭を放置し、その他相当数の死骸を灯油で焼却した男が福岡区検により福岡簡裁に略式起訴をした。動物愛護法(虐待と無登録)と狂犬病予防法違反である。

3年前、広島ドッグパーク事件では600頭近い犬たちが悲惨な状況下にあったにも拘らず広島検察庁は不起訴処分とした。
この違いはなんだろう。
動物愛護が時代を変えてきたのだろうと理解したい。


太宰府で生き残った29頭は地元の同業者よりの通報により当団体がレスキューに向かい、保護した。
事件発覚から10カ月が経過してやっと起訴されたのだ。
その間、保護犬たちは健康体に快復し20頭が一般家庭に巣立った。残り9頭はシェルター施設にて里親さんの縁を待っている。

一つの事件が発覚して救われた子たちは無類の強運といえる。
これらの事件は氷山の一角であり、まだまだ隠れた場所での虐待飼育が行われているのだ。
先日の兵庫県、尼崎ケンネルでの出来事もご近所の通報により発覚した。

管理する側の動物愛護センターや保健所では、そういった実態を把握する責を担っている、にも拘らず放置しているのが現状である。
各行政も狂犬病予防法に基づき、登録や予防接種を指導し管理しなければ職務怠慢だろう。
今回、行政にも警察の捜索が行われたのは画期的なことだ。

こういう事件が勃発したら、動愛法と狂犬病予防法を使い過料する、が、未然に防ぐ手立てを考えて実践していかないと、泣くのは当該犬たちである。
起きてからでは遅いのだ。

無念にも死んでいった犬たちを弔うためにも、このような事件は二度と起きないよう、未然に防ぐように努めなければならない。

来年度は動愛法の見直しが行われるが、どのように変わるのか期待したい。
私たち、民間の動物愛護団体では各々が実践で培ったマニュアルがある。
下記に記すのが、当団体のマニフェストだ。
行政も参考にしていただきたいものだ。

ペット業界も自粛して、襟を正して自主規制を打つ出す考えを持ってしないと消費者から完全に敬遠される時代が到来することだろう。


動物愛護及び保護の改革マニフェスト提案

目標
1.人と動物の共生を図り安心して暮らせる環境作りを目指します。
2.飼い主の飼育知識向上と飼育マナーの指導、向上。
3.動物繁殖業者への規制。
4.生体販売業者への規制。
5.実践的な動物愛護法の改正。
6.動物の遺棄、虐待の防止。
7.命あるものへの子供たちの情操教育。

改革案
動物の生命の尊厳性を尊重し、人間と動物とが安心して暮らせる世の中にするために、現行法(動物の愛護及び管理に関する法律)を改正する必要がある。
そのために、動物繁殖業者及び生体販売業者の規制を法整備し強化する必要がある。
また、同時に購入者への規制も必要となる。

動愛法の改正案
1.虐待の定義を細かく決める。(現行法では虐待の定義が曖昧なため摘発が困難)
2. 狂犬病予防法の改正(毎年の予防注射義務を隔年とし接種義務違反者の摘発の強化及び実践。現行では違反者への摘発実施は殆ど行われていない)
3. 繁殖業者への規制(繁殖規則及び定期検査の実施)
① 近親交配や出産制限の規制(繁殖業者は、純血を守り、近親交配や出産制限の規制をする。母犬は年1回の出産及び高齢出産は7歳を限度とする)
② 出産頭数届出の義務化(出産毎に産れた頭数の届出を義務化し頭数の把握をする)
③ 親犬の畜犬登録及び狂犬病予防注射、ワクチン接種の義務化。違反者の摘発。
④ 繁殖場施設適正検査の実施(犬舎の大きさ、構造の検査、衛生検査、糞尿の始末、)繁殖場施設には、適正な細則基準を設け、年に1回の適正検査を受けるように義務付ける。(現状は不衛生な施設が多いが行政の立入りがない。親犬への狂犬病予防注射、登録を怠っている業者が殆どであり、法規制がありながら実践していない)
⑤ 適正な基準とは、屋内施設で床をコンクリート等とし常に消毒や水洗いができる構造とする。また飼育犬舎は雌雄別とし1mx2m以上とする。また、逸走防止のため堅固な柵と施錠できる扉を設置する。(現実は衛生管理が徹底していない)
⑥ 幼齢動物の販売規制(生体販売は生後60日以上とする。社会性を身につけるためには生後90日以上は親兄弟と過すのが理想。)
⑦ 不用になった親犬は処分せず、一般へ里親募集及び動物愛護団体などに譲渡する。
⑧ 上記規則違反者への罰則規定
4.生体販売業者への規制(生体販売規則の制度化)
① 幼齢動物の販売規制(生体販売は生後60日以上とし、畜犬登録を実施して販売)
② 子犬を販売する際は幼齢不妊手術の実施。(国は助成金制度の導入をする)
③ 販売時に畜犬登録鑑札及び狂犬病予防注射済証交付、ワクチン接種を義務付ける。
④ 仕入れ頭数の制限及び競り市の規制。(現状では業者間の競り市で子犬を仕入れているが、販売規制がなく生命が物のように取引されている。行政及び獣医師が立入りの監視下で行い、1日の競り頭数を規制する。また、命あるものとしての扱いを指導、監視、監督し、感染症予防の為、獣医師による診察も義務化する)
⑤ 購入者への講習の義務化。(購入者に対して、家庭環境、飼育場所の確認及び正しい飼育方法とマナーを順守させるため、講習を義務付け、終生飼養する誓約書の提出も義務化)
⑥ 夜間深夜の店頭販売の禁止。(夜間深夜の販売は動物にとって虐待になる)
⑦ ネットオークション販売の禁止。(愛玩動物は家族の一員となるので対面販売とする)
⑧ 販売する動物の診察カルテの添付を義務付ける。(動物病院の診察記録カルテ(血液検査、フィラリア検査、便検査、その他感染症の有無チェック等)、親犬の写真や仕入れルート、仕入繁殖場の公開。)
⑨ 上記規則違反者への罰則規定
5.購入者への規制
① ペットを購入する場合、事前に飼育方法や飼育マナーを順守するために講習を受ける義務を課す。
② 家族全員の同意を必要とする。
③ 終生飼養する旨の誓約書の届出を義務化する。
④ 繁殖制限と病気予防のために去勢、避妊手術を励行する。(先住犬についても行う)
⑤ 狂犬病予防注射義務以外に毎年、混合ワクチン接種、毎月、フィラリア予防薬投与の義務化。
⑥ 万一、飼い主が飼育困難となり行政へ持ち込んだ場合、今後10年間の「ペット飼育禁止」とする。
⑦ 上記規則違反者への罰則規定
6.その他の規制
・飼い犬、飼い猫の去勢、避妊手術の助成金制度の導入。
・飼い主のいない猫を「地域猫」として扱い、捕獲収容して避妊去勢手術を施しその地域に戻す。(TNR活動の推進と義務化)
・行政による殺処分方法の改正(現行は安楽死ではなく苦痛を伴う窒息死である)
・全国の動物管理センター内にシェルターを設置し保護動物の収容施設とし地域の民間動物愛護団体及びボランティアと共に運営する。(収容動物の殺処分は行わない)
・管理センターを一般公開し全国の保護犬をネットワークで里親募集をする。
・公営住宅の入居者を条件付きでペット可とする。(条件として飼育者全員にてペット委員会を設置し飼育ルールを決め飼育マナーを順守させ、他の入居者への迷惑防止を考える)
・学校教育の中、愛玩動物などを学校に飼養管理し、子供たちに命の大切さを教え情操教育の一環とする。(以前は普通にその環境があったが現在はその環境にない。休校日にはPTA及び父兄が動物の世話をする。地域にある動物愛護団体やボランティアの参加も含む)
・アニマルポリスの設立。(世界の先進国と同様に動物虐待を厳しく取締り、刑事罰とする。動物虐待は人間への虐待、犯罪に進む可能性がある事が既に証明されている)
・犬猫税の導入。(動物の飼い主は飼育登録時に一定の犬猫税を支払う。その税収は動物保護や助成金に充当する)
・猫にも犬と同様の法規制を作る。
・その他、現行の動愛法の見直し(定義の曖昧さを明確にする)


動物たちにとって、あまりにも酷い現実が今の社会で起きています。
以上の提案を実践していけば殺処分は限りなくゼロに向かい、人と動物とが安心して暮らせる豊かな社会になり、世界の先進国として名実ともに動物愛護先進国となります。

提案者
動物愛護団体「ANGELS」


統括が綴る「活動日誌」も併せてご覧ください。
http://teamangels.blog89.fc2.com/


映画のご案内をいたします。是非、ご鑑賞頂ければ、幸いです。
10/10(土)ロードショー
Dogs,Cats & Humans
「犬と猫と人間と」
飯田基晴 監督作品
www.inunekoningen.com

「人間にもっとも身近な動物である犬と猫が
平和に安全に暮らせる社会は、きっと人にも優しいはず。
だから、自分の周りから変えてゆこう。
そのためのヒントを探してみよう。
この映画を見たあと、
そんなふうに考える人が増えてくれたら嬉しいです。」
         渡辺眞子さん(作家/「捨て犬を救う街」)


動物虐待監視委員会入会申込書

レスキュー基金


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コメント

いつも、お疲れ様です!
先日、あるところで、目にした言葉がありました。
動物愛護の世界では、「殺処分」・「ロゥーキル」・「ノーキル」というものがあるとか。

そして、「ノーキル」を唱える人間は、現実を 冷静に把握せず、ただ、「可哀想」だけの感情から 実現不可能な夢物語を唱えているだけである・・と。

その考えを支持なさってる方々の意見を拝見していて、何か、心にひっかかりました。
動物社会にも、人間社会にも 悲しい未来しか、この人たちには見えていないんだなぁ~、こういう人たちが、本当に、動物の福祉を語り、実行できているのだろうか。
「ノーキル」を 夢物語と諦め、そのための努力をしようとせず、「現実的ではない!」と 「殺処分」の言い訳に使い・・・それでは、いつまで経っても、「ノーキル」の実現にたどり着けないことに気付いていない!  そういう人たちが、動物福祉に関わっている現実こそ、私には 不思議な現象に思われてなりません!!

私は、エンジェルズに、ボラとして参加できることを誇りに思っています。

エンジェルズは、保護した犬達の「殺処分」は 絶対にしない!

エンジェルズは、一度、手元に引き取った犬は、その犬が、本当の家族に出会うまで、場合によっては、その後までも、何年も何年も時間と手間とお金をかけて、守り抜いて下さる!

その活動に、ささやかでも、お手伝いできることに、感謝と、感動をいつも頂いています。

代表が提唱される、マニフェストこそが 「ノーキル」の実現に繋がると思います。
信念を持ちながら、現実の厳しさの中、犬たちを守ってこられた経験からの、確固たる実績ゆえと思います。
いつか、きっと、「ノーキル」の社会を実現し、悲しい未来しか見えていない人たちに、こんな世界があるんだと、夢と諦めたら、それだけで、実現はできない、諦めるのではなく、その実現に向けての努力こそが 「人間の知恵」なんだと、示してあげたいです。

今年も 後わずかとなり、でも、シェルターでは 年末年始もありませんが、来年も 本当の「動物福祉」のために、小さな命を守り続けていただけるよう、お願い致します。
そのためには、代表や統括、滋賀スタップの方々に、くれぐれもご自愛下さいますよう、お願い致します。
とにかくこのような人間としても最低のブリーダーは免許取り消しにして二度と動物にかかわる仕事に携われないようにしてほしいですね。又、動物の世話もろくにできない老人ブリーダーも多いので、年齢制限もあった方がいいと言う意見もどこかでよみました。年だからもう廃業するからもう犬いらない。そんな持込もあるそうなんですよね・・・・。

生体販売がなくてブリーダー直接購入となると、ブリーダーも
清潔にせざるをえないでしょうね。といっても私は動物の売買
自体反対なのですが、まずだいいっぽとして生体販売をやめてほしい。小○や色々なところで大量の犬猫がならべられている。
あれは虐待にちかい。休ませる時間もない。お台場の方にもあったかな。そういうお店には断固として手紙やfaxで意見を送る。
生体販売反対の皆がそれをすればいいことだと思う。
一人でやっても効果は薄いけど、沢山のそういう意見があれば
耳をかたむけてくれるんじゃないだろうか・・・。

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