多頭飼育崩壊

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新年早々、レスキュー依頼が入った。
1月3日の出来事だ。
現在、シェルターは満杯なため、即答はできない。
少しの猶予が欲しいと返答した。
仲間に相談した。
答えは、いつもと同じ。
みんなで何とかしよう。とOKの返事。
犬20頭くらいなら何とか出来る。
こちらは、レスキュー着手には即答だった。
1月6日
依頼主と交渉に入る。
1月8日
レスキュー当日、仲間が17名集合。車7台。
遠方からも駆けつけてくれた。
静岡班4名、大阪支部7名、滋賀6名。
現地で集合。
打ち合わせに入る。
私は、定刻の時間に一人で依頼主と交渉する。
全頭の所有権放棄同意書にサインをもらう。
表で待機している仲間にGOサインを出し、屋敷内に入る。
感染症の疑いが有る為、仲間はすべてゴム手袋、マスク、ビニール合羽、長くつ姿だ。
家屋内にいる犬たちを全頭、庭に出してもらった。
出てくる、出てくる・・・・。
糞尿塗れで悪臭の漂う犬たちが・・・。
数えてみると、26頭いた。
失明している子も数頭いた。
怯える子、怖くて咬んでくる子。
まだ、何処かに隠れている子がいないか、屋敷内を捜索する。
一人のスタッフが、階下で猫の鳴き声がする。と言う。
ドアを開けて覗いてみると・・・。
悪臭が漂う・・・。
な、なんと、15匹ほどの痩せこけた猫が、うじゃうじゃ・・・・。
餌も水もなく、床は糞尿でいっぱい。
絨毯の上にある糞を踏まなければ、歩けない。
どの子も、みんな痩せこけている。
骨と皮・・・。
すぐに給餌、給水をする。
全頭、集まって、水を飲む、餌を食べる。
衰弱して餌を食べれない猫もいる。
あまりの悪臭で、数分と、居れない。
部屋の中を捜索する。
部屋の中央に猫用炬燵が置いてある。
この中にもいるかもしれない。
持ち上げてみる。
居た。
座っている痩せたスフィンクスが2匹。
その横に寝ているチンチラが1匹。
いや、動かない・・・。
死んでるぞ。
腐ってる・・・。
悪臭の原因は、糞尿だけではなく、腐敗した臭いだったのだ。
毛布に包んで室外へ運び出した。
まだまだ、居るかもしれないと、家屋内を探す。
2階に上がり部屋を一部屋ずつ見て回る。
いたいた。
1階の部屋よりも多いぞ。
数を数えると、40匹は居ただろう。合計で55匹以上はいる。
6畳くらいの部屋の中は、猫の糞尿だらけ。
同じような悪臭が漂う・・・。
排泄物の処理はほとんど、していない。
押し入れの中、天袋の中、ベッドの上、そこいらじゅうに居た。
猫は逃げ回るので、中々、正確な数が判らない。
飼主に聞いても、何匹居るのかも知らない。
犬の保護に来て、この現状を目の当たりにして、みんな、呆れて茫然とした。
犬にも猫にも、餌も水も与えず、放置状態。
現場に入る前日、2頭の犬が餓死していた。
獣医師によると、胃の中には10日以上も前から残留物もなかった、と言う。
飼主は20日以上も餌を与えていなかった。と平然と話す・・・。
これは、いったい、何なのだ。
事情を聞いても、増えてしまった。とだけ。
何故、餌や水を与えなかったのか?
ただ、黙るだけ・・・。
動物たちの命を、どう思っているのだろう。
この人の神経は判らない・・・・。
動物虐待である事には間違いない。
保護に入ったスタッフやボランティアさんたちは、呆然としつつ自然と涙する。嗚咽する者もいる。
この子たちは、今まで、どうして生きてきたのだろうか。
今までのレスキューは金儲け主義の繁殖業者の破たんや劣悪環境での飼育破たん、崩壊がほとんどだが、
その目的ではなく、多数の犬猫を買い、コレクター同然で、手に入った後は、何の世話もしないのだ。
犬も猫も、血統書のある希少なペットばかりだ。
猫の事は良く知らないが、スタッフに聞けば、スフィンクス、メインクーン、ロシアンブルー、チンチラなどらしい。
レスキューはまだ途中だが、取りあえずは衰弱した犬猫を優先して保護をした。
今後、残っている子たちをどうするかが問題だ。
レスキューが完結するまで、場所の特定は控えます。
現場の状況や画像等は、ホームページにて公開します。
レスキュー当日、帰路の途中に待機してくれている動物病院へ寄り、保護した全頭にワクチン接種と診察を受ける。
シェルターにいる保護犬たちへの感染予防だ。
シェルターの待機班は隔離部屋とケージを用意している。
夜に到着し、1頭ずつケージに入れ、食餌と給水後、ストーブのある部屋でゆっくりと休ませた。
1日目、
保護犬たちの個体識別とケアを行い、シャンプーが出来る子からトリミングした。
雨天運動場で遊ばせて様子を見た。
糞をした子のチェック。案の定、回虫、サナダムシがいた。鞭虫に似たのも居た。殆どの子の糞から寄生虫が出た。
ケージに戻し、1頭ずつ、駆虫薬を投与した。
今日はレスキュー、2日目。
昨日に続き、ケアをする。シャンプーをするが、あまりの汚れに1度くらいのシャンプーでは悪臭や汚れは落ちない。
駆虫薬が効いたのか、糞の中から寄生虫の死骸が出てきた。
猫は耳ダニとヘルペス、猫風邪だ。腸内寄生虫が出ている。
衰弱した猫4匹のうち、1匹が危険な状態。
体内にいる寄生虫を駆除し、栄養を与える事で快復に向かうだろう。
気長に治療を行い、体調を整えていかなければならない。
衛生状態の悪い現場に残してきた猫たちが心配だ。
すべてを救うには、皆さまのご支援が必要となります。
お力をお貸しください。
お願いいたします。
統括が綴る「活動日誌」も併せてご覧ください。
http://teamangels.blog89.fc2.com/
動物虐待監視委員会入会申込書
レスキュー基金
大阪支部に滞在しているワン達の紹介です。
「天使達の笑顔 in osaka」も併せてご覧ください。
皆様のお力をお貸し下さい。
私達は、最善を尽くします。
しかし・・・今後、初期検査・不妊手術・ワクチン接種・狂犬病予防注射・蓄犬登録・・等など、膨大な費用がかかって来ます。
レスキュー基金へのご協力を重ねてお願い致します。<(_ _)>
レスキュー基金へのご協力をお願い致します。
一口¥3000で、狂犬病予防注射が、できます。
二口¥6000で、ワクチン接種が出来ます。
五口¥15000で、オスの去勢手術が出来ます。
そして、フード購入もさせて頂いております。
レスキュー基金申込みパソコンより
レスキュー基金申込み携帯電話より
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コメント
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- 犬や猫達を買うだけ買って世話をしてあげないなんて、最悪じゃないですか!? その人が買わなければ他の人に買われ、幸せに暮らせたかもしれないのに 生きているんですよ!壺とか骨董品じゃないんだから
その人は動物虐待で逮捕出来ないんですか?
- GREEから来ました
- あまりの酷さに涙が出てきました…
そんな状態でも助けて下さる皆さんには、尊敬いたします。
近いうちに少ないですが、基金をさせていただきます。
少しでも、猫達が救われますように…