即時抗告の結果
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大阪高等裁判所の決定が出ました。
原決定を支持する結果でした。
当方の「仮処分申立却下決定に対する抗告事件」は棄却されました。
(裁判所の判断)
1、WL島田が大阪府に譲渡した際に、本件犬を全頭について救済すること、あるいは陽性犬についても治療して新たな飼主に譲渡するとの方針を打ち出していたとは認める事は出来ない。よって私達の主張はいずれも理由がない。との事です。
2、島田が全頭、治療し、救済すると確約した。を認めるに足りる資料は無く、この主張も理由が無い。との事。
3、島田が本件撤回(大阪府に犬を返してくれと申し出た)の意思表示を行った理由についての主張は、一件資料に照らして、本件撤回の意思表示があった当時の事実関係を正確に反映していることとはできず、島田が平成19年2月15日、ブログ上に掲載した内容から、抗告人(A・A)の上記各主張を認めるに足りない。
4、「助かるはずの犬」「助からない犬」を区別した前提の主張について。陽性犬は「助かるはずの犬」であるのか、「助からない犬」に該当するのか、その区別基準は一般人には必ずしも明確ではない。そして、このように区別することを前提にして、相手方(大阪府)との間で本件2贈与をするに際し、島田が相手方の担当者に対して上記「助かるはずの犬」と「助からない犬」の違いを説明し、その上で、上記認定したように、「絶対に処分はしないでください。しかし、万一、処分せざるを得ないときは、ガス室ではなく、獣医による安楽死(注射)にして下さい」と頼んだ(平成19年2月15日のブログ上に記載)のかは不明である。したがって、抗告人においては、「助かるはずの犬」と「助からない犬」とを区別するが、このような区別を前提にして、本件2贈与が行われたとまで認めることはできないのであって、上記主張は本件2贈与の法的効力を左右するものではない。よって、抗告人の本件申立について、被保全権利が認められないことを理由として、本件申立を却下した原決定は相当であり、本件抗告は理由がないから、主文のとおり決定する。
3名の裁判官の署名があります。
主文
1 本件抗告を棄却する。
2 抗告費用は、抗告人(債権者)の負担とする。
難しい法律用語の引用ですが、要は島田が大阪府に譲渡した際に、本件犬達を助けてくれとは明確に意思表示をしていない。処分もやむを得ないと了承していた。
所有権の撤回についても、事実関係を正確に反映していない。
島田が自身の保護犬収容能力を超えて、無理に引き受けて、挙句、大阪府に引き渡した。結果、殺処分を認容していた。故に「助かるはずの犬」達が行政の手によって処分をされてしまったのです。
何の為に、動物愛護団体が不幸な環境下に居る犬達を救いに入ったのか。自分の能力を超えてまで。しかも佐賀県や岩手県までも。一つの現場も収められないのに。
自分が出来ないのであれば、何故、他の団体に協力を求めなかったのか。行政に渡れば殺処分はされると了承をしていたのではないか。
初めから、レスキューは無理であると自覚して行動をしていていた。
繁殖屋から犬の譲渡を受け、レスキューを敢行した結果が残り、後は行政に渡して後始末を大阪府にさせたのである。
またたび獣医師団とアーク・エンジェルズは、行政の敵として戦う羽目になりWLは当事者でありながら高みの見物となった。
本気で犬達を救おうとするならば、真剣に体を張ってやらなければ人の心を動かす事は出来ない。
寝食忘れて、活動をしなければ、良い結果など生まれるはずも無い。
後方支援者の皆様も、今回の事件では、心労が多かったと思います。
この苦労は、きっと、虹の橋を渡った彼等には届いています。
奉仕とは見返りを求めない行為です。
結果が最悪の事となりましたが、同じような環境下に居る子達は、まだまだいます。
今回の教訓を活かして、活動を継続して行きましょう。
残された陰性犬は、行政のお願いによって大阪府、市の獣医師会に引取りを要請しています。避妊去勢手術を無料にて実施してもらい、6月に一般譲渡を予定しているそうです。今のビニールハウスの状態では、また虹の橋を渡る子が出るからと急いでいるそうです。大阪府も、初めてまともな考えで持って行動を開始したみたいです。
4月10日の環境委員会で、民主党 松野頼久議員が環境省、厚労省相手に動物愛護を訴えてくれました。
2省庁は、狂犬病予防法、動物愛護法の周知徹底、「処分は殺処分にあらず、生かす事を前提」に、99自治体の収容施設の運用を促すことを約束させてくれました。
自治体の運用(自治義務)まで強制は出来ないと逃げ腰の環境大臣に対して、「本気でやってください」と、強く要求してくれました。yesの返事を取るまで要求してくれました。
頼もしく、また心強い味方です。
私達、民間人も今以上に本気で、やりましょう。
世の中から、命あるものを死なせないように頑張りましょう。
きっと、動物たちを救えば、優しい国になります。
私たち大人が、子供たちの良いお手本になりましょう。