真の動物愛護

大阪府の情報公開の請求をしていた「またたび獣医師団」の方達と一緒に府庁に行って来ました。
大阪府畜産課4名、秘書課2名が来られていました。
情報公開の書類を見ながら質問事項を聞いていたが、持ち時間2時間の予定が大幅に遅れた。
というのも、またたび獣医師団が前もって質問書を出していた回答を求めていたのが、答えにならない答え方で
一つの質問に1時間40分を費やしてしまったからだ。
その回答も正確には答えず、次回に持ち越しとなってしまった。
私は、初めてこの場に同席をしたのだが、一事が万事、このような状態であると後で聞かされた。
これじゃあ、こういった事務的な作業は大変なことだな。と、今更ながら感じました。
またたび獣医師団さん、本当にご苦労様です。
本当に根気の居る作業でした。
それに引き換え、行政の対応の拙さも露呈したようです。
私達一般府民は、手続きを踏んで情報を請求すれば行政は公開してくれますし説明もしてくれます。
しかし、質疑に対しては「誤魔化し」とも思える対応の仕方でしたね。
これは、いかんですな。
情報公開の書類中、4月28日のブルセラ陽性犬たちの処分費用、屍焼却費用、搬送費用などの明細がありました。
胸が熱くなってきた自分に気付きましたが、じっと中身を読んでいて、公費で安楽死をしていて実務に携わった職員の給料や時間外手当なども支払われていることを見つけました。
私達が納税した税金を、私達が守ろうとしていた犬達の殺処分費用に使われていた矛盾を感じざるを得ない辛さ。
読んでいて悲しく、また馬鹿馬鹿しく思えてきました。
当初、救援本部は「税金を使わない、募金によって賄う。」と表明していたのではないか? 私の思い過ごしであろうか?
日本動物福祉協会等が募金を提供して、その基金を持って救済にあたる筈だった・・・・・。と、理解していたが・・・・。
その福祉協会も一般国民から募金を募り、世の中の不幸な環境下に居る動物たちを救うために募集を募っていたのでは・・・。
募金をされた善意の方々は、よもや福祉協会が殺処分に加担してその募金をまわしているなどとは予想だにしていないのでは。
(救援本部について)
大阪府内の動物取扱業(繁殖・販売)者が経営破綻したことに伴い、その所有していた犬を動物愛護の観点から救済するため、緊急災害時動物救援本部※の支援を受け、平成19年1月23日に「大阪府ブルセラ病感染犬等救援本部」を立ち上げました。
救援本部では、今後の飼養管理、治療、譲渡の方法等について協議をしてまいります。
◆構成団体: ・社団法人日本動物福祉協会 ・社団法人日本愛玩動物協会
・社団法人大阪府獣医師会 ・社団法人大阪市獣医師会
以上のように、HPに掲載されて未だ募金を募っています。
そして先般、環境省、厚生労働省が動物達の命を安易に絶ってはいけないと全国の各自治体に指導をしました。
が、昨日の大阪府畜産課の担当者は、指導は来ているが今後も、ブルセラ陽性犬に対しては殺処分を実行して行くと明言しました。
国が、命あるものに対して生きる機会を与えて譲渡していくことを優先して施設の運用を計るように。と、指導をしているのです。
その国の考え方を否定するかのような発言には、一自治体である大阪府の独裁者的な思考回路には、到底、理解できません。
もう一度、国に働きかけて、大阪府の姿勢を正してもらわなければいけません。
この畜産課の考え方を変えない限り、大阪府下にて収容された犬達は殺処分を免れません。
今後も、陰性犬が陽性に反転したら、「即、殺す、」とのです。 なんと、恐ろしい考えなのか!!!
担当者曰く、これは救援本部の方針です。と、きっぱり。
役所の中でも、畜産課は腐っているのか。 命を何とも思わない人間が集まっているのか。 そう、思えてくる。
上記の救援本部の構成団体も同様の考えをお持ちであるのか? 問いただしてみたいものである。
そうであるならば、動物愛護に関する法律をも否定するかの考えではないのか。
今回の安楽死問題に対してのコメントを団体ごとに表明する義務があるのではないか。
一般募金者に対して、答える義務があると思います。
皆様、問うてみては如何でしょうか?
真の動物愛護とは、小さな命を守り、人との共生を育み、共に生きる事ではないでしょうか!!
そうすることによって、将来の日本を背負って行く子供達にも、動物に優しい気持ちを育み、人にも優しい人格を形成することができる。
情操教育の一環になるのではないか。
私は、そう思うのだが・・・・。

