学校教育 ?

5月30日の新聞記事にて、「小学校から動物が消えてゆく 「レンタル」利用の学校も」というのが目を引いた。
以前、動物愛護推進員からの雑談の中、最近の学校では小動物を飼育しないらしいと嘆いておられた。
理由は、飼育する教師が不在と休校の時、誰も飼育をしないからだと言う。
私達が、子供の頃は、生き物の命を大切にする為の教育の一環として学校が飼育をしていた。
たとえ、休校のときであってもPTAの役員が交代で飼育するとか、餌やり当番を作るとかの工夫をすれば可能なのに。
最近は、そういう努力もしないそうである。
だから、レンタル業者からわざわざ、借りてきて子供達に見せるらしい。
本来の「命の大切さや飼育するという責任感が伝えられない」
まさにその通りである。
レンタル動物では、飼育する責任感も無いし、愛育できない。
入れ替わり立ち代り動物が変わるのも如何なものか。 動物園じゃあるまいに。
教育には、「家庭教育」「地域教育」「学校教育」があります。
それぞれの環境にて子供達を教育するのですが、親が教えなければいけない事。
廻りの大人達が教えなければいけない事。
先生が教えなければいけない事。
指導する立場の人間がもっと責任感を持って接する気持ちが希薄なのではないか。
動物も触れない先生が居るのも不思議なものだ。
勉強だけが教育では無い。
(以下、新聞記事の内容です)
小学校からウサギや鶏が姿を消しつつある。鳥インフルエンザや児童が被害者となる事件などを機に、子どもの健康面や安全面に不安が残る動物の飼育を敬遠する学校が増えているからだ。休日などに世話をする教師らの負担を減らすため、「レンタルペット」を活用する例も多いが、「命の大切さや飼育する責任感が伝えられない」と、
効率重視の姿勢を疑問視する声もある。
大阪府が05年と06年に大阪市内を除く小学校約720校に飼育動物の調査をしたところ、「飼育していない」と回答した学校が69校から115校に増えていた。府教委小中学校課は「今の学校はあれこれと保護者の要望に追われ、動物にまで手が回らないのではないか」とみる。
和歌山市内でも52ある小学校のうち、飼育していない学校が04年の2校から06年には6校に増加。奈良市では「全体としては横ばいだが、あまり手間のかからない金魚やモルモットなどが増えている」(教委学校教育課)という。
特に敬遠されているのが鶏だ。04年の鳥インフルエンザで人への感染が確認されて以来、飼育する学校が激減。大阪府では、05年に285校だったのが06年には172校に減り、奈良市でも04年の100校園が06年は53校園になった。
01年に起きた大阪教育大付属池田小での児童殺傷事件以降、児童の安全を重視する観点から、夏休み中の飼育動物の世話を教師や警備員が担う学校が相次いだ。府教委の調査では、小中学校、幼稚園の7割以上にのぼる。ただ、若手教員の中には動物を飼った経験のない人も多く、学校で飼育担当を任されても対応できないケースが増えているのも悩みだ。
そんな中で注目を集めているのが、レンタルペット業者。約80種、1千匹の動物を取り扱う日本生物教材センター(大阪府茨木市)は、府内約150の小学校、幼稚園に年間単位で貸し出している。夏休みなど長期休暇や動物が病気にかかった場合は引き取り、死ぬと新しい動物に交換する。
斉藤勝代表は「今の子どもは動物と触れ合う機会が少ない。学期ごとに動物を変更できるし、癒やしの効果もあって人気だ」と話す。今では、京阪神や首都圏に10社ほど同業者がいるという。
休みの日の世話を地域住民に依頼する学校もある。ウサギ2羽を飼育する大阪府豊中市の市立庄内西小では、毎週土曜に運動場を遊び場として開放しており、住民から選んだ管理指導員が自宅から餌を持参して与えている。
ただ、外部への委託には慎重論も根強い。飼育動物を活用した学校教育のあり方を考える「全国学校飼育動物研究会」(東京)の中川美穂子事務局長は「レンタル動物は子どもたちに責任感や命の尊さを伝えられない。面倒な時期は誰かに引き取ってもらっては、子どもは『効率』のみを覚えてしまうのではないか」と危惧(きぐ)する。
(2007/05/30 朝日新聞)
これが学校教育の有り方か?と疑問を持っています。
子供達に動物の世話をさせて命の尊さを教えさせ、体験させなければ命の大切さや動物愛護の意味も分からないでは・・・・・・。
責任感も育たないと思います。
また、間違いを犯してもゲームのようにリセットすれば元に戻ると思っている子も少なく無い。
昆虫や犬達はデパートの屋上に行けば居る。
そう思っている子たちも多いそうである。
心底、社会を見つめなおさないと、最近、起こった痛ましい事件の背景には、心が通っていない教育があるのではないか。 危惧する。
世の中、変わってきたものだ。
東京サマーランドファミリーパークにて、関東最大のイベント
「ワールドアニマルレボリューション2007イベント」が開催されます。
総合司会は、「東京かめバカ日記」でお馴染みの「だっくす小峰」さんです。
6月2日、東京都あきる野市のムツゴロウ動物王国にて「ペットブームの裏側」という実情、「収容される動物達(仮題)」をテーマに講演をします。
「特定外来生物法(仮題)」については、国立環境研究所の五箇 公一 さんがお話をされます。
6月3日、ムツゴロウさんこと畑正憲さんのトークショーが行われます。
動物を飼っている方、不幸な現実がある事を知らない方に、是非とも知って欲しい事をお話してこようと思っています。
当日、「ひろしまドッグパーク」や「処分施設」に居た犬達の悲惨な現実のパネル展も開催します。
関東圏にお住まいの方、お時間の都合があれば、見にに来てくださいね。
バザー、グッズ販売とチャリティオークションも同時開催しますので多数のご参加をお待ちしております。

