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動物愛護団体ARK-ANGELS 代表ブログ「ずばり一言!」

その日の様子




またまた、不幸な環境下に居た犬たちのレスキューが2件、ありました。

1件は、夜逃げでした。
犬3頭を残して部屋の中はもぬけの殻。
部屋の中は糞尿だらけ。 タバコの吸殻やゴミが散乱。

クローゼットに1頭、閉じ込められていた。 あと2頭は、別々に洋室に。
飲まず食わずの状態が13日間、続いていた。
あと一日、発見が遅ければ 死んでいたかも・・・・・・。

マンションの管理会社から通報があり、警察官立会いで部屋に入る。
いつもながらの悪臭が漂っていた。
部屋の中は散乱しており、どこもかしこも糞尿だらけ・・・・・・足の踏み場もない。

管理人はベランダにはしごを掛けて窓から覗いたらしい。犬の鳴き声がしたので通報をしたと言う。
数ヶ月も家賃を滞納していて、督促状が入口に張ってあった。
管理者や家主が優しい方たちだったので保健所送りは免れたのである。

保護した犬たちは、まるでボロ雑巾のような状態。
爪は伸び放題、鳥の爪状態だ。 被毛は毛玉だらけで、皮膚も荒れている。
数ヶ月も放置していたのが直ぐ判る。

何故、ちゃんと責任を持って飼育できないのだろうか?
飼育放棄するのであれば最初から飼わなければいいのに・・・・・・・・。ぶつぶつ・・・・・。
なんで、そんな当たり前な事が判らないのか!!!

本当に、大人のする行為か!!
子供でもこのような飼い方をしないだろう。
世の中、狂っているとしか思えない。 自分の子供、家族と思えないのだろう。

物でも、もっと大事にするのではないかな。
飽食の時代だからこそ、もっと物事を大切にしないといけないのに。
命あるものは、物と違って扱い方が根本的に違うという事すら、判っちゃいない!!

そして2日後、別件であるが同じように通報が有り、警察官2名立会いの元、個人多頭飼育崩壊現場へと急行した。
空き家になっている住宅から犬の鳴き声がうるさく迷惑をしていると当団体と警察に連絡が有り、現場へと赴いたのである。

確かに家人は居なく、転居したらしい。
警察署の調べで、即、転居先が判明しお巡りさんがパトカーで行き、家人を連れてきた。
同行して、家の中を見させてもらって、・・・・驚いた。。
3階建ての一戸建て住宅だが、1階から3階まで糞尿だらけで、足の踏み場も無い。
階段も糞尿だらけである。 電気も点いていなかったが、懐中電灯で照らし、一部、照明器具が有った箇所は明かりが点きました。

いるわ、いるわ、・・・・総勢10頭の小型犬である。その内、仔犬が5頭。チンチラが1頭、オカメインコ4羽、セキセイインコ5羽。
セキセイインコと親犬2頭を残して、他はすべて保護した。全てを持っていかれたら家族が悲しむと言うのであるが、これ以上、強く言うと他の犬達も救えなくなるので譲歩したのであった。

痩せてはいなかったが、飼育管理がまったくできていなかった。
即刻、飼主に注意をして、動物愛護に関する法律を教え、畜犬登録や狂犬病予防法、子犬のワクチン接種の重大さなどを説いて、当該犬たちの所有権放棄をさせたのである。 
まったく、飼い犬の何たるかを知らずしての飼育方法であった。 飼主失格である。

もちろん、今までご近所からの苦情は数知れず有ったと言う。 トラブルの元になっていたと言う。
迷惑なのは人間だけでなく、飼われていた犬達である。

手入れなどしている筈もなく、爪は伸び放題、被毛も毛玉だらけで、糞尿まみれで、とにかく臭いのだ。
子犬等はワクチン接種など一度もしていなくて無知も甚だしいのである。
チンチラなどは、おやつを主食にしていて牧草などは1本もなかった。

その夜、緊急でスタッフたちに声を掛けて、集合して頂いた。 ものの1時間ほどで10人が集合した。
そして手分けをしてシャンプーから始まり、ドライヤーで乾かし、爪を切り、水を与えて、ゆっくりと休ませた。

チンチラはスタッフが連れ帰り、オカメインコも他のスタッフが連れ帰った。
仔犬2頭は、別のスタッフがそれぞれ連れ帰った。

やれやれ、と落ち着いたのが夜中の1時過ぎで、それから夕食を摂ったのである。
冷たいビールを飲み干し、一息ついたら睡魔が襲い、風呂も入らずに眠ってしまった・・・・・・。

次の朝、子犬達の鳴き声で目を醒まし、風呂に入って、 さぁ、ワン達の朝飯だ。

これが、いつもの事ながら、凄いので有る。
事務所に居る保護犬23頭が一斉に「早く、餌をくれぇ~~」と、わめくのである。

すべてのワン達の食事が終わると、これまた一斉に糞尿のお時間であります。

庭でするもの、家の中でするもの、さまざまであります。 オシッコシーツを取替え、糞はビニール袋で取り除きます。
ビルコン消毒液でスプレーします。 庭を放水して洗い流します。 片付けしていると横ではもう、お眠になられるワンも居ます。
ここまではスタッフ3~4名で作業します。

少しの休み時間をおいてから、朝の散歩に出掛けるのです。食後、すぐに運動して胃捻転が起きるのを防いでいます。
この頃には、ボランティアさんたちが来てくれるので順番にお出かけをします。
一通り、散歩が終了すると、やっと、コーヒーブレイク。

電話が鳴り響きます。
レスキュー依頼や相談の電話が、日に5~10本。多い時は夕方まで鳴り続きます。
対応は3人です。

今日も某警察署から電話が有りました。 保護犬が6頭(Mダックス2頭、柴MIX2頭、MIX2頭)と子猫1頭。
フードとおやつを届けて、話しこみ、滋賀のシェルターが完成するまで何とか置いてもらうようにと交渉をし、事務所に戻ったのが、夕方6時過ぎ。
スタッフを含めボランティアさんが4名、お留守番していました。

まぁ、ざっとこのような感じで一日が終わります。
平和な一日の様子です。 

今日の電話の一つ
大阪府ブルセラ病陰性犬の譲渡受付に対して、岸和田府民プラザに申込書を貰ってきた。との事でした。
本日まで申込書を取りに来たのは、この方で5人目だです。府民プラザは6ヶ所あるが、 電話の問い合わせは1本も無いそうです。

そして電話にて、大阪府畜産課の方と色々、お話をされたそうです。
が、・・・が、ですよ。
電話の主は、大変、ご立腹なされていた。立腹というよりがっかりしてショックでした。と言う。
理由は、こうだ。


(畜産課の対応)
・犬種毎に譲渡会を開くそうで、同犬種を希望して抽選に漏れたら再申込は出来ない。
・犬種毎の譲渡会は申込審査に通った人のみ参加招待との事。
・マイクロチップなどは挿入しない。
(ブルセラ陰性なのだから、個体識別の為に施したほうが良いのでは?と質問したらしい)
・犬の健康状態は不明、犬の特徴や写真なども無し。 
(どの犬を選ぶのかと言っても情報が無い。情報で有るのは犬種のみである。)
・犬の画像は6月15日くらいには公開するそうである。
(申込当日である。その場で決めなければならないのだ。家族と相談したり選んだりは出来ない。)

(家族と相談して飼い犬を決めるものであり、もっと前もってどんな犬なのかの情報が欲しい、と言ったそうである。当然だろう、犬の一生がかかっているのに)

上記のように質問をしたら
返ってきた答えが・・・・
「そんなにうるさくいうのなら、止めた方がいい。」 と、邪険に一言、言われたそうである。

犬の写真も健康状態も何も判らず、ただ、犬種のみで決めなければならないそうである。
先住犬との相性の問題、動物アレルギーの問題、犬の顔も見ずに決めないといけない。など・・・・。
申込をした人は、あまりにも人をバカにしている譲渡方法であると怒っておられた。

確かに、このような対応はないだろう!! 
あくまで府民不在の譲渡会になるのでは・・・・・。
そして譲渡会で決まろうが決まらないだろうが、最期には殺してしまうに違いないのでは???

これはもう、自治体ではなく、国の環境省や厚労省に働きかけて「最期まで譲渡されるよう」に嘆願するしか手が無いのでは!!
「生きる機会を与えて譲渡を優先する」 国の指針通りにやってもらわなくては、困るのである。

役所が終わる5時前で私で5人目だったし、このような調子で譲渡するのでは、たぶん、そんなに応募者はいないのでは・・・・。との事だ。
111頭ものワンちゃんの行く末が心配です。と危惧されていた。

是非とも、またたび獣医師団にも、この事をお伝えして欲しいと頼まれた。そして抗議の声を届けて欲しいと・・・・。
私は、またたび獣医師団にもお伝えはするが、私達の声は、きっと、いや、断じて届かないだろう・・・・。残念ながら。。

でも、何か方策を考えなければいけない事実ではある。
今回は、国に見張って貰おうではないか。 
環境省に立ち会ってもらえれば安心だし、全員、助かるのではないかな。

一部、訂正しました。
この記事の府民プラザ所長と記載したが、対応の相手は畜産課だったそうです。府民プラザの所長は丁寧に対応して頂いたそうですので、訂正いたします。「1頭でも救ってあげて下さい」と一人一人に申込書類を手渡していたそうです。こういう良心的な方もいるのだ。畜産課の人間も見習っては如何かな?
Kさん、記事を訂正いたしました。ご連絡、有難うございます。









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