BRCへの申立て経過

http://www.bpo.gr.jp/
「放送倫理・番組向上機構(略称=BPO、放送倫理機構)」は、 放送への意見や苦情、
放送倫理上の問題に対して、 自主的に、独立した第三者の立場から
対応する放送界の自律機関で、三つの委員会を運営しています。
BRC/放送と人権等権利に関する委員会
「厳正・迅速な審理を」
放送と人権等権利に関する委員会(BRC)は、放送番組による人権侵害を救済するため、1997年5月にNHKと民放により設立された「第三者機関」です。
これまで、報道機関による人権侵害などの権利侵害事案は、放送局との話し合いがつかなければ、裁判に訴えるしか方法はありませんでした。しかし、裁判は時間や高い費用がかかり、一般には近寄りがたいものでした。そこでBRCは、視聴者の立場にたって、迅速に問題を解決することを任務としています。これまでの10年間の経験を生かして、今後も視聴者の声に十分耳を傾けながら、公正・客観的に事案を審理し、問題の解決に当たっていきたいと考えています。
BRCには、裁判所のような法的根拠もなく、警察のような捜査権もありません。このような第三者機関が有意義な活動を続けていくことができるかどうかは、視聴者・一般国民の皆さんからの信頼が得られるような活動ができるかどうかにかかっています。放送局に対して厳正な判断をしていくことが、国民の信頼を維持し、権力の介入を防ぎ、ひいては報道の自由を守り、より良い番組を作り続けることができる環境を守っていくことになると考えています。
申立てについて
BRCは名誉・プライバシーなどに関わる人権侵害を審理します
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審理の対象となるもの
a.. 放送局の個別の放送番組によって生じた人権侵害
b.. 苦情申立人と放送局との間で話し合いがつかない状況にあるもの
c.. 放送のあった日から3か月以内に放送局に申し立てられ、かつ、1年以内に「BRC」に申し立てられたもの
d.. 原則として人権侵害を受けた個人または直接の利害関係人が申し立てるもの
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審理の対象とならないもの
a.. 個別の番組でなく、放送全般に対する苦情
b.. 裁判で争っているもの
c.. 損害賠償を求めるもの
d.. NHKと民放連加盟社の放送番組以外のもの
「広島ドッグパーク関連報道」事案
本事案は、06年11月から12月にかけて朝日放送で放送された報道番組「ムーヴ」」に対し、大阪の動物愛護団体の代表が「犬たちを救済する我々の活動が、あたかも募金目当てであるかのように放送され、名誉を毀損された」旨の苦情を申し立てたもの、これに対し朝日放送は「募金の使い方、集め方を検証する報道であり、関係者の人権、プライバシーには十分に配慮している」と主張している。
BRCは2月の委員会で審理入りを決定し、3月の委員会から3回にわたって実質的な審理を行った。6月の委員会では、申立人、被申立人双方を個別に招いてヒアリングを行う予定である。
(以下、審理の流れ)
1月16日 審理要請案件 「動物愛護団体関連報道」について
動物の救済・愛護の方法をめぐる報道で、関西在住の男性から名誉毀損の訴えと訂正放送を求める申立書が出ている案件について、審理入りするかどうかの討議を行った。その結果、事態が進行中であることから事実関係の推移をもうしばらく見た上で判断することになった。
2月20日 審理要請案件「広島ドッグパーク関連報道」審理入り決める
06年12月、大阪の動物愛護団体の代表が「広島ドッグパークが崩壊して取り残された犬たちを救済する我々の活動が、あたかも募金目当てであるかのように朝日放送の番組で何回も報道され、名誉を毀損された」旨の苦情を申し立ててきた。
これに対し、当該局では「募金が犬の治療費などに十分に使われず、まだ5000万円以上を残しているような寄付金の集め方、使い方が妥当なのかを検証する報道であり、関係者の人権・プライバシーには十分に配慮している」と主張している。
BRCの1月委員会では「事態の推移をもう少し見守ろう」と審理入りを留保していたが、2月の委員会で、申立人には動物愛護団体の募金に関する正確な会計報告書等を、また当該局には答弁書に加えて関連番組の反訳文の提出を求め、次回委員会から本格審理に入ることを決めた。
3月20日 「広島ドッグパーク関連報道」の審理
本事案は、06年11月から12月にかけて朝日放送で11回にわたって放送された報道番組「ムーヴ」に対し、大阪の動物愛護団体の代表が「犬たちを救済する我々の活動が、あたかも募金目当てであるかのように放送され、名誉を毀損された」と申し立てたもので、2月の委員会で審理入りを決定した。
3月の委員会では、申立人から提出された「申立書」、広島ドッグパーク関連の「会計報告書」及び「反論書」と朝日放送から提出された「答弁書」を基に、コメンテーターの発言内容は適切かどうか、取材は十分に行われたのか等について実質的な審理を行った。
その結果、4月の委員会で「再答弁書」の提出を受けて、これまでの双方の主な主張を項目ごとに対比した形で整理してさらに検討を行い、5月の委員会でヒアリングを行う予定にしている。
4月17日 「広島ドッグパーク関連報道」事案の審理
本件事案は、06年12月、大阪の動物愛護団体の代表が、朝日放送に対して苦情を申し立てたもので、その内容は、「11月から12月にかけて、11回にわたって放送された報道番組『ムーヴ』において犬たちを救済する我々の活動が、あたかも募金目当てであるかのように放送され、名誉を毀損された」というもの。
これに対し朝日放送は、「募金の集め方、使い方を検証する報道であり、関係者の人権、プライバシーには十分に配慮している」と主張している。
BRCは2月の委員会で審理入りを決定し3月、4月の委員会で審理を行ってきたが、双方の主張があまりにも多岐にわたっていることから、次回の委員会では、論点を数点にしぼって、さらに検討を重ねることとした。
5月15日 「広島ドッグパーク関連報道」事案の審理
本件事案は、06年12月、大阪の動物愛護団体の代表が、朝日放送に対して苦情を申し立てたもので、申立人は「11月から12月にかけて放送された報道番組『ムーヴ!』において犬たちを救済する我々の活動が、一方的な偏見報道及び憶測報道によって、あたかも募金目当てであるかのように放送され、名誉を毀損された」と訴えている。
これに対し被申立人・朝日放送は「動物愛護団体の募金と活動実態が整合しているのかを検証する報道であり、関係者の人権、プライバシーには十分に配慮している」と主張している。
BRCは2月の委員会で審理入りを決定した後、3回にわたって実質的な審理を行ってきた。特に5月の委員会では、コメンテーターの発言内容や取材のあり方等、多岐にわたるそれぞれの論点を整理し審理を行った。
その結果、6月の委員会では、申立人、被申立人双方を個別に招いてヒアリングを行い、それぞれの主張を直接聞くことにした。
更に、このヒアリングを受けて6月29日に起草委員会を開き、委員会決定の草案作成に向けて作業を進めることにした。
6月19日 「広島ドッグパーク関連報道」事案のヒアリングと審理
本件事案は、06年12月、大阪の動物愛護団体の代表が、「11月から12月にかけて放送された朝日放送の報道番組『ムーヴ!』で、犬たちを救済する我々の活動が、偏見や憶測によってあたかも募金目当てであるかのように放送され、名誉を毀損された」と申し立てたもので、これに対し朝日放送は「動物愛護団体の募金と活動実態が整合しているかを検証する報道であり、関係者の人権、プライバシーには十分に配慮している」と主張している。
6月の委員会では、申立人、被申立人双方を個別に招いてヒアリングが行われ、“募金収入の内訳や使途がどのようになっているのか”“コメンテーターの発言はどのような根拠に基づいているのか”などについて質疑が行われた。
ヒアリングの後、審理が続けられ、起草委員がこれまでの審理内容を踏まえた素案作りに入ることになった。
(以上、BRC、HPより抜粋)
7月17日 「広島ドッグパーク関連報道」事案の起草委員会、「起草委員会」案を協議
7月18日「委員会決定案」を協議、8月3日に通知・公表する。との通知文書を頂いた。
8月3日
10時30分 「決定」を通知・公表
11時30分 記者会見
BRCの規定により「審理の対象とならないもの」の中に、「裁判で争っているもの 」は、審理されないとの項目があり、当団体は裁判所に提訴を控えておりました。
あれだけ世間に対して、根拠なき疑惑報道をした朝日放送に対して、「何故、訴えないのか」と、多くの支援者様よりお叱りを受けておりましたが、以上の規約により裁判所に訴える事が出来なかったのです。全て、BRCにお任せをして厳正に公平に審理をして頂き、結果、謝罪と訂正放送をお願いしておりました。詳しくはBRCのHPをご参照ください。http://www.bpo.gr.jp/brc/index.html
決して、抗議行動を起こさなかったのではない事をご報告申し上げます。
去年11月に放送をされてから、根も葉もない噂や中傷に耐え、動物救済活動に甚大な風評被害を受け、活動を制限されて、早や10ヶ月が過ぎます。
そして、8月3日には決定が出ます。決定の内容はわかりません。
それまでお待ちください。

